長い毛がとてもおしゃれで気品の高いヨークシャテリア(愛称はヨーキー)
その姿は、別名動く宝石なんて言われていますが、一度は飼ってみたいと思う人がたくさんいるのではないでしょうか。
そこで今回は、ヨークシャテリアの性格は勇敢な甘えん坊?ブルー&タン(ゴールド)の毛色変化も紹介!ということで、ヨークシャテリアについてまとめてみました。飼ってみたい方、是非ご覧ください!
記事の後半では、「ヨークシャテリアの飼育体験談」もご紹介していますので、あわせてご覧ください。
毛質や毛色の種類は?その変化も紹介!
▶ 毛質…シングルコート
▶ 毛色…ブルー&タンの1色(ただし成長により以下の色に変化)
- ダークスチールブルー&タン
- ライトスチールブルー&タン
- ブラック&タン
- ブラック&ゴールド
- ブルー&ゴールドなど
ヨークシャテリア一番の特徴といえばやはり被毛でしょう。
「宝石」の名の所以となったブルー&タンカラー。
その毛色のブルーの部分は光の当たり具合でブルーに見えたりブラックに見えたり、色の変化を楽しませてくれます。
長く伸ばしておしゃれを楽しんだり、サマーカットでさっぱりさせてもかわいいですし、いろいろな姿を楽しむことができます。
その毛色は子供の時にはブラック&タンであることがほとんどですが、大人になるにつれて様々な色に変化をしていきます。
生後6~12ヶ月頃になると、胴体(背中)はダークスチールブルー、頭部・胸部・四肢はタンに変化します。(ダークスチールブルー&タン)
12~18ヵ月頃になると毛色は落ち着いてきます。
毛色が退色してゴールドなどに見えることもあります。(ブルー&ゴールドなど)
光沢を持った絹のようなやわらかい毛が一生涯にわたって七色に変化していくことから「動く宝石」という素敵な別名がついたのです。
まずは画像で毛色の変化をご覧ください。
<<子犬のヨークシャテリア>>
<<成犬のヨークシャテリア>>
こちらは、生後12週間から1歳までの変化の様子がわかる動画です。
最初の頃と最後の方を見比べると、どれだけ毛色が変化したのかが一目瞭然です。
性格・特徴
▶ 勇敢、負けん気が強い
▶ 活発、やんちゃ
▶ 遊び好き
▶ 甘えん坊
▶ 寂しがり屋
▶ 人見知りが激しい
▶ 警戒心が強い(用心深い)
▶ 縄張り意識が強い
▶ 攻撃性は高め
愛らしい外見からおっとりしているように見えるヨークシャテリアですが、その性格は勇敢で負けん気に満ちあふれ、やんちゃでエネルギッシュです。
攻撃性が高く、警戒心が強いというのも大きな特徴です。
これは、かつてネズミ退治(害虫駆除)をしていた頃のテリアとしての気性の粗さが色濃く残っているためです。
とはいえ、ルーツ(祖先)はスカイテリア、マンチェスターテリア、マルチーズですので、
テリア(スカイテリアとマンチェスターテリア)の負けん気の強さだけでなく、家庭犬(マルチーズ)の甘えん坊な面も持ち合わせています。
ただ、見た目のかわいさに負けて甘やかしてしまうと、とてもわがままで飼いにくい犬になってしまい大変なことになります。
その遊び好きな性格と活発さから室内で暴れまわることもあるので、怪我をしないように注意しましょう。
吠える?吠えない?噛み癖は?
▶ 警戒吠え、無駄吠えの程度は「高」
▶ 噛み癖の程度は「高」
ヨークシャテリアはかつてネズミ退治をしていたテリア気質の名残で、よく吠える犬として有名です。
甲高い声でよく吠えます。
運動不足、遊び不足でもストレスがたまって吠え癖・吠え癖につながりますので、適度な運動をさせてあげることが必要です。
なぜ吠えてしまうのかを考え、吠えなくても済む環境を整えてあげることも大切です。
飼い方
▶ 室内では怪我には気を付けて
▶ トリミングを忘れずに
▶ 毎日のブラッシングは欠かさずに
▶ 長時間の留守番には不向き
▶ よく吠えるため集合住宅での飼育には不向き
ヨークシャテリアは活発なので、部屋の中で走り回ることがあります。
骨が弱い犬種でもあるので、骨折等の怪我には十分注意しましょう。
また、毛が長く細いためにとても絡まりやすいので、毎日きちんとブラッシングをしましょう。
もしブラッシングが大変な場合は、短くカットしておくと少しは楽になります。
ヨークシャテリアは甘えん坊で寂しがりな一面があるので、長時間留守番させる人(一人暮らしで長時間、家を留守にする人など)には、不向きといえます。
またよく吠える傾向があるので、マンションなどの集合住宅での飼育にもあまり向きません。
しつけの方法
▶ 訓練性能は低いため、トイレなどのしつけに根気が必要
▶ 噛み癖と吠え癖がつきやすいので、しつけが特に大切
▶ 主従関係をきちんと結ぶこと
▶ 時には無視することが大切
ヨークシャテリアにはテリア気質が残っていることから気性が荒く、噛み癖と吠え癖はトップクラスといわれるほどです。
そのため、小さい頃からの徹底したしつけが大切です。
ただし基本的に訓練性能は低いため、トイレなどのしつけには根気が必要になります。
犬のしつけの基本である主従関係をきちんとすることはヨークシャテリアにも重要なことです。
飼い主がリーダーであることを犬にしっかりと分からせてあげてください。
毅然とした態度でしつけましょう。
ただし、体罰は絶対にいけません。
言うことを聞かない場合には構うのをやめ、無視することで罰を与えましょう。
こちらは多彩な芸をこなすヨークシャちゃんです。
ティッシュをもってくる、モノをカゴに入れる、スケボーに乗る、自分で毛布にくるまる、絵(?)を描くなどすごいの一言です。
しつけにくいといわれるヨークシャですが、実はしつけ方次第ではこのようなこともこなしてしまうお利口さんです。
散歩時間はどれくらい?
▶ 1日1回、20分程度
ヨークシャテリアは活発ではありますが、体が小さいためあまり多くの運動を必要としません。
外へ出る時には1日1回、20分程度の散歩をしてあげましょう。
ただ必ずしも毎日外へ散歩へ出かける必要はなく、雨や風が強い日は無理に外へでなくても大丈夫です。家の中で走らせてあげましょう。
運動があまり必要ないからといって全く散歩をしないとストレスがたまり、噛み癖、吠え癖、家のモノの破壊行動につながります。
ですので、日頃からストレスをためないように適度に運動させてあげましょう。
冒険心がある犬なので外へ出ることは大好きな子が多く、また遊び好きな性格なのでボールなどのおもちゃを使った遊びも喜んでくれます。
抜け毛の量はどれくらい?
▶ 抜け毛は少ない
ヨークシャテリアはシングルコートのため、抜け毛の少ない犬種です。
ただし、毛が細くからまってしまうことが多いため、毎日ブラッシングしてあげることが重要です。
もしごそっと抜けてしまうようなことがある時には病気の可能性もあります。
早めに病院へ行きましょう。
匂い(臭い)はある?
▶ 独特の臭いがあります
ヨークシャテリア自慢の被毛は、艶のある美しいものですが、オイリーであるという一面もあります。
よってどうしてもそこに汚れや皮脂がたまりやすく、それが臭いの原因となっているのです。
犬臭いというのとはまた別の独特の臭いがする、という飼い主さんが多いようです。
対策としては、犬の負担にならない程度にこまめにシャンプーをしてあげること、そしてその後よく乾かすことです。
生乾きの状態で放置すると犬自身にもよくありませんし、臭いの原因を新たに生み出すことになっていしまいます。
平均寿命、最高齢は?
▶ 14~16歳
▶ 最高齢は20歳以上
ヨークシャテリアは病気になりにくく比較的丈夫な犬種です。
きちんとケアしてあげれば長生きしてくれることが多いです。
中には20年以上も生きた仔もいます。
なりやすい病気は?
▶ 水頭症
▶ 僧帽弁閉鎖不全症(そうぼうべんへいさふぜんしょう)
▶ 気管虚脱(きかんきょだつ)
▶ 低血糖症(特に子犬の時に注意
▶ 角膜炎(まつ毛が重なり合っていたり色々な方向に生えている子は要注意)
特に小型犬がなりやすい水頭症は、ヨークシャテリアも例外ではなくなりやすいので注意が必要です。
髄液が頭に溜まって圧迫してしまうことによって様々な障害を引き起こすこの病気は、先天性の場合もありますが、感染症でかかる場合もあります。
異常行動を起こしたり、何度も嘔吐するようなことがある場合にはすぐに病院へ行って診察を受けてください。
また、ヨークシャテリアはあまり散歩をしないため、食べ過ぎが続くと肥満から糖尿病になってしまうことも。
食事はバランスを考えて摂らせるようにしましょう。
大きさや体重
▶ 小型犬(テリアでは最も小さい)
▶ 体高: オス、メス共に18~23cm
▶ 体重: オス、メス共に3kg程度
イギリスでネズミとり用の犬として誕生したヨークシャテリアは、とても小型で、その小ささはケンネルクラブ公認の犬の中でも1、2を争うほどです。
オスメス共に基本的には3㎏程度までにしか成長しませんが、まだ誕生してからの歴史が浅いため遺伝子が安定しておらず、稀に大きく成長する子もいます。
どうしても小さい子が欲しいという場合には、両親の体重を教えてもらってからの購入を検討してください。
値段(価格)の相場とは?
▶ ペットショップ:15~25万円
▶ ブリーダー:15~50万円
ペットショップではおおよそ15~25万円くらいで購入できることが多いですが、ブリーダーから購入する際にはその価格にばらつきがあります。
血統にこだわる場合にはどうしても高額になってしまう場合が多いです。
入手方法
▶ ペットショップ
▶ ブリーダー
▶ 里親募集
ヨークシャテリアは様々な方法で入手可能です。
ペットショップでの購入が一番手軽ですが、血統がしっかりしていないと思っていたより大きくなってしまったり思ったような毛色が出ない場合があります。
成犬の状態に強い希望がある時には、費用はかかりますがブリーダーから購入し、その仔の両親を知っておくことが大切です。
ヨークシャテリアの飼育体験談
実際にヨークシャテリアを飼っている方からアンケートをとりましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
1. あなたのご年齢:56歳 ▶ いつどこからどのように迎え入れましたか?購入代金はいくらでしたか?ワンちゃんは何歳でしたか? ・ いつ :平成3年 ・ どこから :主人の知り合いのお宅で生まれた赤ちゃんを譲ってもらいました。 ・どのように:車で20分ぐらいのところなので、こちらから伺いました。 ・ 購入代金 :本来なら、もらって貰うのだからただでいいのだけれど、そうすると大切にして貰えないかも知れないからとのお考えがあり、5千円で譲っていただきました。 ・ 犬の年齢 :生後3ヶ月 ▶ これまでかかった病気の治療代と時期は? 最後の1年間は、高齢のため心臓と腎臓を患い、注射や薬代が掛かりました。 1ヶ月近い入院や通院などで、50万近く掛かりました。
▶ 性格や特徴
▶ しつけのしやすさ
▶ 吠える大きさ
▶ 吠える時間帯や頻度
▶ 吠え対策
▶ 抜け毛の量、時期 ヨークシャテリアは『動く宝石』といわれているように、毛並みがいいのが特徴です。
▶ 体臭・口臭などのニオイはある?
▶ 飼っている時に感じた大変なこと、困ったこと、注意すべきこと ・モノを散らかすなどのイタズラ
・他の犬に吠える、突っかかっていく 散歩のとき他のワンちゃんに吠え掛かかり、向かって行こうとするのでこまった事もありました。 |
1. あなたのご年齢:40歳 ▶ いつどこからどのように迎え入れましたか?購入代金はいくらでしたか?ワンちゃんは何歳でしたか?
・ いつ :2000年 6月ごろ
▶ これまでかかった病気の治療代と時期は?
▶ 病気やケガ以外で、月々・毎年かかる経費
▶ 性格や特徴
▶ しつけのしやすさ 基本的に頭が良くものおぼえもよかったのですが、吠え癖は全くなおらず困りました。 ▶ 吠える大きさ、時間帯や頻度 小型犬なので声が甲高く大きい声でした。 家の前を誰かが通った足音をきいた時などによく吠えます。
▶ 講じた対策と効果
▶ 抜け毛の量、時期
▶ 体臭・口臭などのニオイはある?
▶ ニオイ対策 ▶ 飼っている時に感じた大変なこと、困ったこと、注意すべきこと ・脱走に気を付ける ・吠え癖がひどかったのでしつけに苦労した |
さいごに
ヨークシャテリアは美しくとてもかわいらしい犬です。
被毛の美しさだけでなく、「目で話す犬」といわれるほど表情が豊かで、魅力も尽きません。
手入れは大変ですが、その分とても素敵な姿を楽しませてくれます。
飼う時にはヨークシャテリアのことをしっかり勉強してから迎え入れてくださいね。