スヌーピーのモデルとしても有名なビーグル。
その可愛らしさに夢中になる人がたくさんいます。
スヌーピーのイメージが強いのでのんびりした犬かと思いきや、元は狩猟犬で活発という意外な一面も持っています。
そして飼いにくい犬としてよく名前のあがるのもこの犬種です。
そこで今回は、ビーグルが飼いにくいのはしつけが難しいから?毛色のレモン&ホワイトカラーも紹介ということで、飼いにくいといわれる理由を探ってみました。
ビーグルを飼いたいなあと思っている方、必見ですよ!
記事の後半では、「ビーグルの飼育体験談」もご紹介していますので、あわせてご覧ください。
性格・特徴は?
▶ 活発・やんちゃ
▶ 甘えん坊
▶ 温厚
▶ 頑固・マイペース
▶ 社交性(協調性)がある
ビーグルの性格は活発・やんちゃ・甘えん坊・温厚です。
そして飼い主のことが大好きでいつも一緒にいてほしいと願うタイプです。
犬と一緒にいろんなところへ出掛けたい、という人にはぴったりな犬です。
ただ頑固でマイペースなところがあるので、しつけに手を焼く人は少なくありません。
また、もともと狩猟犬ではありますが、攻撃性は高くありません。
仲間と協力しながら集団で狩りをしていた名残で社交性(協調性)が高いので、はじめて犬を飼う人にも安心です。
吠える?吠えない?無駄吠えはする?
▶ 警戒吠え、無駄吠えの度合いは「高」
もともと獲物を吠えることで追い詰めていた狩猟犬としての習性で、非常にパワフルな音量でよく吠えます。
また飼い主が大好きで甘えたがりなので、寂しいときや遊びたい時に要求吠え、いわゆる無駄吠えをすることがあります。
「全犬種の中で最も無駄吠えする犬」と記載がある文献もあるほどです。
子犬の頃から吠えるのはいけないと教えてあれば大丈夫ですが、初期のしつけを怠ると無駄吠えが多く飼いにくい子に育ってしまう可能性があり注意が必要です。
しつけは難しい?
▶ 訓練性能は高いとはいえないので、しつけに根気が必要
ビーグルは頑固でマイペースな性格であることから、基本的に訓練性能が高くないので、しつけるまでに根気がいる犬です。
よく吠える犬として有名ですので、無駄吠えのしつけに手を焼く飼い主さんは少なくありません。
しつけのコツとしては食いしん坊のビーグルには、ご褒美の食べ物を最大限に活用することが効果的です。(与えすぎに注意)
「しつけがしにくい、物覚えが悪い、頭が悪い」ので飼育しにくいと言われることもあるビーグルですが、しつけ方次第ではこんなに多くの芸(ドッグダンスのようなことも)も出来てしまいます。
こちらはその動画です。
飼い方は?
▶ 運動不足によるストレスに注意
▶ 太りすぎに注意
▶ よく吠える傾向があるので集合住宅での飼育には不向き
▶ 室内で飼う時には怪我には気を付けて
▶ 甘えん坊な面があるのでなるべく一緒にいてあげられる人に向いている
ビーグルは元々猟犬なので、活発で疲れ知らずの体力の持ち主です。
そのため、飼い主はその運動につきあってあげられるだけの体力がある方に向いています。
もし室内で飼う際には走り回ってぶつかったり、高いところから落ちて怪我をしないように注意が必要です。
また食欲旺盛なので、ご飯のあげすぎや人間の食べ物を与えてしまったりするのはやめましょう。
太りすぎは病気に繋がるため、ドッグフードは太りにくいものを選んであげることをおすすめします。
また、元々よく吠える傾向がある犬なので、マンションなどの集合住宅で飼うには不向きです。
運動不足はストレスにつながり、無駄吠えの原因になるため散歩などの運動は欠かせません。
散歩時間はどれくらい?
▶ 1日2回、1回30分
ビーグルは太りやすい犬種です。
ですので、毎日2回、1回30分程度は散歩をしてあげましょう。
ビーグルは運動することが好きなので、時にはドッグランで遊ばせてあげるととても喜びますよ。
毛質や毛色の種類、珍しいレモンカラーは?
▶ 毛質:ダブルコート ▶ 毛色:以下
など |
ビーグルはかつて狩猟犬だったため、光沢のある短くて硬い毛質で、雨風に強い特性があります。
そしてそのしっかりした毛の下にふわふわの被毛があるダブルコートになっています。
次に毛色について画像付きでご紹介します。
<<ブラック&ブラウン(タン)&ホワイト・・・トライカラー>>
スヌーピーは白ですが、本物のビーグルに一番多いカラーは黒、茶、白で構成されたブラック&ブラウン(タン)&ホワイト・・・トライカラーです。
これは猟犬特有のカラーなのです。
<<レッド&ホワイト>>
それ以外には白と茶だけのレッド&ホワイトが一般的です。
<<レモン&ホワイト・・・レモンカラー>>
レモンカラーは動画でご紹介します。
こちらは仲良しのレモンカラー姉妹。
子犬(男の子)のレモンカラーです。
近年増えてきているのは、全体的に明るいベージュのような色をしている、このレモン&ホワイト(レモンカラー)です。
「レッド&ホワイト」のレッド(茶色)の色合いが薄くなっているのがこの色です。
レモンカラーは、一見ビーグルとは思えないようなカラーですが、優しい印象があります。
飼育数が少なく希少価値もあってか、最近では徐々に人気がでてきています。
大きさや体重
▶ 体高: オス、メス共に33~40cm ▶ 体重: オス10~12㎏、メス9~11kg ▶ 小型犬 |
ビーグルのルーツは、紀元前のギリシャでウサギ狩りに使われていたハウンドです。
その後、イギリスやヨーロッパに連れて来られると小型に改良され、優秀なウサギ狩犬として活躍していました。(19世紀中頃のイギリスで現在の大きさ・体格となります)
そのため、体格は小型犬ながらがっちりしていて筋肉質です。
そしてビーグルの大きな特徴のひとつがその嗅覚。
ただでさえ嗅覚が優れている犬の中でも、ひときわ優れた嗅覚を持っています。
これは、鋭い嗅覚で獲物の足跡を追跡していた名残(なごり)です。
現在では、麻薬探知等のワーキングドッグとして働いている仔もたくさんいます。
抜け毛の量はどれくらい?
▶ 抜け毛は多め。こまめにブラッシングを。
ビーグルはダブルコートのため、短毛で少ないように思えますが、意外にも抜け毛の多い犬種です。
特に季節の変わり目にはごそっと抜けることも。
こまめなブラッシングとお部屋の掃除を忘れずに。
匂い(臭い)はある?
▶ 臭いのキツイ犬種として名前が挙がることも
犬は少なからず臭いがあるものですが、その中でもビーグルは体臭のある犬種としてその名がよく挙がります。
その原因は皮脂が出やすいことと、垂れ耳のため耳の汚れから臭いがしてしまうのです。
特に耳掃除はこまめにしてあげると臭い予防の他に外耳炎などの病気の予防にもなるので一石二鳥です。
体臭が気になってきたらシャンプーをしてあげると臭いはなくなりますが、シャンプーのしすぎは犬にとってストレスになるので、1~2週間に1回程度にとどめておきましょう。
平均寿命、最高齢は?
▶ 12~15歳、 最高20歳まで生きた仔も
ビーグルは体が丈夫で、先天性の病気にかかることも少ない犬種です。
よってきちんとケアをしてあげれば長く生きることができます。
海外では20年も生きた仔がいるようです。
なりやすい病気は?
▶ 糖尿病、肥満(メタボ)
▶ 外耳炎
▶ 緑内障
▶ 尿路結石症などの尿石症
▶ 皮膚病
▶ てんかん
▶ クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症、ふくじんひしつきのうこうしんしょう)
少し犬に詳しい人には有名な話かもしれませんが、ビーグルはとても食欲旺盛で食いしん坊です。
あげればあげるだけ欲しがり、気づいたらとってもぽっちゃりした仔になっていた…なんてこともよくあります。
そうなると人間と同じですから、太りすぎにより糖尿病になったり、椎間板ヘルニアになってしまったりします。
予防としては、甘やかして食べさせ過ぎないこと、程度に運動させることを心掛けましょう。
また、かわいい垂れ耳は汚れが溜まりやすい構造になっています。
耳掃除を怠っていると外耳炎になってしまうので、こまめに手入れをしてあげましょう。
値段(価格)の相場とは?
▶ ペットショップ:15~20万円
▶ ブリーダー:15~25万円
定番のトライカラーは約15万円で取り引きされていることが多いです。
人気のレモンカラーになると20万円前後、時には30万円近くで販売されることも。
入手方法
▶ ペットショップ、ブリーダー、里親募集
ビーグルは様々な方法で入手可能です。
ペットショップでの購入が一番手軽ですが、ブリーダーから購入すると、その仔の育った環境や両親の性格や病気などの傾向も把握できるのでおすすめです。
もしブリーダーから購入する場合は、パピーミルと呼ばれるような悪徳ブリーダーから買ってしまわないように注意しましょう。
ビーグルの飼育体験談
実際にビーグルを飼っている方からアンケートをとりましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
犬種の一般的な傾向だけでは、分からない部分も見えてくると思います。
1. あなたのご年齢:30歳
▶ いつどこからどのように迎え入れましたか?購入代金はいくらでしたか?ワンちゃんは何歳でしたか?
▶ これまでかかった病気の治療代と時期は?
▶ 病気やケガ以外で、月々・毎年かかる経費
▶ 性格や特徴 人が好きで、散歩中、人を見ると喜んで近づいていきます。 また、犬も好きで、散歩中やドッグランで他の犬を見かけると喜んで近づきお尻の匂いをかいで挨拶しています。 自分よりも大きな犬にも向かっていくので物怖じのしない犬だと思います。 家にいても外にいても無駄吠えをしないので助かっています。 毛はすごい抜けます。
▶ しつけのしやすさ
▶ 吠える大きさ、時間帯や頻度 吠えるとしたら、私たちが出かけて帰ってきたときにうれしく吠えるくらいです。 しかし、うれしくて吠えるのもごく稀にです。
▶ 抜け毛の量、時期 ほとんどケージの中で生活させているんですが、ケージの周りは毛だらけで、時期によっては撫でるだけで手に毛がつきます。 また、おもちゃや寝床も毛だらけの時があります。
▶ 抜け毛対策 しかし、毛はほとんど伸びないのでカットは半年に1回でも十分です。
▶ 体臭・口臭などのニオイはある?】
▶ 飼っている時に感じた大変なこと、困ったこと、注意すべきこと
・食いしん坊で食べ物には要注意! 結構食いしん坊だったので、人間の食べ物やおやつは犬が届くところには絶対置かないようにしてました。
・生後4か月までにたくさんの人に触れ合わせる なのでその期間にたくさんの人に触れ合わせることで、人間を怖がらなくなると思います。
・食糞をしてしまった その時は獣医などに相談しました。 うんちに胡椒や辛子などをぬるといいよと言われ、実践してみると効果があり、今ではしなくなりました。 |
さいごに
ビーグルはスヌーピーのように愛嬌のある、とても可愛らしい犬です。
吠え・抜け毛・匂い・しつけなど、初心者にとって飼いにくい要素は多いですが、それらを吹き飛ばすほどの魅力をもった犬です。
人懐っこくて飼いやすい犬種なので、きちんとしつけをして、よきパートナーとして是非家族の一員になってもらってみてくださいね。