すらりとした足に引き締まった体、小型犬ながらその洗練されたシルエットに思わず惚れぼれしてしまうようなミニチュアピンシャー(愛称はミニピン!)
「たまにお散歩をしているのを見かけるけど、どんな犬なんだろう、初心者でも飼えるの?」と疑問に思っている人もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、飼いにくい?ミニチュアピンシャーの毛色のレアカラー、ブルータン、 stag red等まとめということで、ミニチュアピンシャーについてまとめてみました。
飼おうか悩んでいる方、ぜひご覧ください。
記事の後半では、「ミニチュアピンシャーの飼育体験談」も掲載していますので、ぜひご覧ください。
毛質や毛色の種類、人気の色やレアカラーは?
▶ 毛質…シングルコート。光沢ある短毛が全体に密生しています。
▶ 毛色…ブラック&タン、チョコレート&タン、レッド、ブルー、チョコレート、ブラック、の6種
ミニチュアピンシャーは光沢のある短い毛がびしっと密集して生えています。
まず、一般的な毛色のレッド、ブラック&タン、チョコレート&タンの3種類を画像でご紹介しますね。
人気色はブラック&タンで、ドーベルマンによく似た色です。
この色の仔が多いので、ミニチュアピンシャーはドーベルマンと同じなのではないかと思う人が多いのでしょう。
<<ブラック&タン>>
<<レッド>>
<<チョコレート&タン>>
photo by Cordelia Chew
このほか、珍しい色としてホワイト、ブルータン、イザベラやフォーンといったカラーの仔もいますが、それらはケネルクラブで正規カラーとして認められていないものとなります。
遺伝的異常がある可能性も否めないので、注意が必要です。
そんなレアカラーのミニチュアピンシャーを動画でご紹介します。
- ホワイトチョコレートタン
- ブルータン
- イザベラ
- スタッグレッド(stag red)
<<ホワイトチョコレートタン>>
<<ブルータン>>
<<イザベラ>>
<<スタッグレッド、stag red>>
大きさや体重
▶ 体高: オス、メス共に:25~30cm
▶ 体重: オス、メス共に:4~6kg
▶ 小型犬
「ミニチュアピンシャーってドーベルマンの小さいやつでしょ?」なんて思っている人がたくさんいるかもしれませんが、実はミニチュアピンシャーとドーベルマンは別の犬です。
その歴史はドーベルマンよりも古く、1700年頃ドイツで狩猟中型犬として誕生しています。
その後様々な犬との交配を経て今現在の小型犬サイズへと進化していきました。
現在のミニチュアピンシャーは、体高と体長がだいたい同じの四角型の体型をしているのが特徴です。
オスかメスかで体格差はありません。
ちなみに、前足を高くあげる歩き方(ハックニー)が印象的なのもこの犬の特徴です。
抜け毛の量はどれくらい?
▶ シングルコートなので基本は抜けにくい
犬の毛にはダブルコートとシングルコートの2種類があります。
一般的にダブルコートは抜け毛が多く、シングルコートは抜け毛が少ないと言われていますので、抜け毛に関しては飼いやすい犬といえるでしょう。
ミニチュアピンシャーはシングルコートなので、抜け毛が少ないと言えるのですが、実際に飼っている方の話を聞いてみると、抜け毛が多いと答える方もいらっしゃるので、ある程度の個体差はあります。
ただし、毛が短いので、抜けても目立ちにくいです。
匂い(臭い)はある?
▶ あまり体臭のない犬種です
ミニチュアピンシャーは毛が短く、顔は中頭種(パグなどの短頭種は臭いがしやすい)であり耳も立ち耳(垂れ耳は汚れやすく臭いがこもりやすい)なので、基本的には体臭の少ない犬種です。
なので、匂いに悩まされることは少ないでしょう。
シャンプーの回数は最低限で済みそうです。
しかし、中にはたれ耳のミニチュアピンシャーもいるので、その場合は耳の掃除をきちんとしてあげないと耳垢がたまり、それが臭いの原因になることがあるので、気をつけましょう。
性格は?飼いやすい?
▶ 明るく活発で好奇心旺盛
▶ 気性が荒い
▶ 縄張り意識が強く、警戒心が強い
▶ 恐れ知らず
▶ 心を許した相手には愛情深く接する
ミニチュアピンシャーはもともと中型の狩猟犬だったジャーマン・ピンシャーをネズミ駆除のために小型に改良した犬です。
なので、元気いっぱいで好奇心旺盛な仔が多いようです。
家の中でも外でも、とにかく走り回ります。時にはいたずらをすることも。
もともとが狩猟犬・害虫駆除犬なので、気性が荒くて警戒心も強く、怖いもの知らず。
アメリカではこの警戒心の強さを利用して、護衛犬として車に乗せる風潮があったたほどです。
ですので、知らないものや人には攻撃的になりやすく、敵と分かれば相手が自分よりどんなに大きくても突っかかっていきます。
このような性格ですので、見知らぬ人には無愛想な態度をとります。
しかし、心を許した相手には愛情深く接します。
吠える?吠えない?無駄吠えはする?
▶ 吠える度合いは高い(警戒吠え・無駄吠えしやすく、知らない人がくるとよく吠える)
活発で、時に攻撃的な性格が災いし、特に知らない人がきたりした場合にはよく吠えます。
なので、集合住宅で飼うには不向きです。
番犬としてはもってこいですが、室内で静かに飼いたい場合にはきちんとしたしつけが必要になります。
飼い方は?
▶ しっかりとした運動が大切
▶ 寒さに気を付ける
ミニチュアピンシャーはとにかくエネルギッシュな犬種です。
よってお散歩等の運動を毎日きちんとさせてあげることが大切。
それだけに、ミニピンの飼い主は相手に出来るだけの体力がある方に向いています。
家に庭があって散歩以外の時間も自由に走り回れると、なおよいでしょう。
ただ、興奮状態になってしまうと攻撃的な一面を見せるので、散歩や運動がおわったらクールダウンの時間を設けてあげることも大切です。
家の中では、高いところに登って落ちて怪我をしてしまう仔が稀にいるので、あまり高いところへは登らせないように注意が必要です。
また、毛が短いので冬の寒さには弱い犬種です。
お散歩に行く時は服を着せてやるなどして暖かくしてあげましょう。
外で遊んだり散歩させたときは、硬く絞った清潔なタオルで体の汚れを拭いてあげれば、身体の汚れのお手入れは大丈夫です。
しつけの方法は?しつけ方によっては飼いにくい犬になることも・・・
▶ 信頼関係をきちんと築くこと
▶ 甘やかすと飼いにくい子になりやすい
ミニチュアピンシャーは自分が信用していない人間には攻撃的になります。
よって、しつけをするには飼い主との信頼関係が何よりも大切です。
飼い主は常に毅然とした態度で、いけないことはいけない、よくできたらしっかり褒めてあげることを忘れずに。
散歩の時やご飯を食べる時は、飼い主が主導権を握り、ボス=飼い主であることをしっかり理解させます。
攻撃性の高さを秘めた犬なので、かわいいからと言って甘やかすと、無駄吠えが多くなったり、他人を傷つけてしまうような飼いにくい犬になりかねません。
飼い始めたその日からしっかりとしつけていきましょう。
こちらはミニピンに芸を教え込んでいる様子です。
お座り、お手、伏せ、おかわり、お回り、タッチなど多彩です。
お利口さんですね!
散歩時間はどれくらい?
▶ 1回40分程度を1日2回
活動的な犬なので、長めの距離を歩かせてあげましょう。
散歩は何よりもストレス解消になります。
ただし、あまりたくさんしすぎると足の病気になりかねないので、注意が必要です。
平均寿命、最高齢は?
▶ 平均14歳、最高齢は19歳の仔も。
ミニチュアピンシャーは様々な犬種を交配させてできた犬なので、犬種固有の遺伝的病気がありません。よって比較的長生きする犬種です。
もともと病気をしにくい体質なうえに、医学の進歩もあるので、健康に気を付けてあげればかなり多くの時間を一緒に過ごせます。
なりやすい病気は?
▶ レッグペルテス病、脱臼などの関節の病気
▶ 脂漏症などの皮膚の病気
▶ 緑内障
ミニチュアピンシャーはかなりパワフルな犬種です。
たくさんお散歩し、走り回ったり跳ねたりするので、骨折や脱臼等の怪我が心配です。
そして、足を酷使することによりレッグぺルテス病という足の骨が壊死してしまう病気になってしまうこともあります。
歩きにくそうにしたり、散歩を嫌がるようになったらすぐに病院へ。
この病気が悪化すると最悪は、歩行障害が残ってしまいます。
値段(価格)の相場とは?
▶ ペットショップ:10~15万円
▶ ブリーダー:13~20万円
オスよりもメスの方が若干高くなる傾向にあります。
また、人気色のものや、親が賞をとった仔等は数万円高くなることもあります。
入手方法
▶ ペットショップ、ブリーダー、里親募集
ミニチュアピンシャーは様々な方法で入手可能です。
ただし、初心者が飼うには若干ハードルが高い犬なので、ブリーダーから購入し、飼う際のアドバイスをきちんとしてもらってから飼い始めると安心です。
ブリーダーから購入する場合は、売上目的で知識もなくたくさん繁殖させるような悪徳ブリーダーから買ってしまわないように注意しましょう。
ミニチュアピンシャーの飼育体験談
実際にミニチュアピンシャーを飼っている方からアンケートをとりましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
犬種の一般的な傾向だけでは、分からない部分も見えてくると思います。
1. あなたのご年齢:35歳
2. あなたのご性別:男性 3. あなたのご職業:自営業 4. あなたのお住まい:静岡県浜松市 5. お住まいの環境:一戸建て 6. 同居人数:家族3人と同居 7. ワンちゃんの犬種:ミニチュアピンシャー 8. ワンちゃんの性別: 男の子 9. ワンちゃんの年齢(何歳のときのことを書いたか):1歳~9歳 10. ワンちゃんの体重や大きさ:体重5キロ。この犬種にしては太り気味 11. ワンちゃんの毛の色:黒地の茶色 12. ワンちゃんが覚えた芸:おすわり、お手、待て ▶ いつどこからどのように迎え入れましたか?購入代金はいくらでしたか?ワンちゃんは何歳でしたか?
▶ これまでかかった「病気やケガ」の治療代・時期は? ・去勢手術 :15,000円(2歳のとき)
▶ 病気やケガ以外でかかっている毎月・毎年の経費
▶ 性格や特徴
▶ しつけのしやすさ
▶ 吠える大きさ・時間帯・頻度
▶ 吠え対策と効果
▶ 抜け毛の量・時期
▶ ニオイ(体臭・口臭など)はある?
▶ 飼っている時に感じた困ったこと、注意すべきことは?助かったことは? ・テーブルの上にある食べ物をすぐねらいにくる。 しばらくそんなやり取りをしていると諦めます。 |
1. あなたのご年齢:44歳 2. あなたのご性別:女性 3. あなたのご職業:会社員 4. あなたのお住まい:千葉県柏市 5. お住まいの環境:一戸建て 6. 同居人数:家族2人暮らし 7. ワンちゃんの犬種:ミニチュアピンシャー 8. ワンちゃんの性別: 男の子 9. ワンちゃんの年齢(何歳のときのことを書いたか):8歳 10. ワンちゃんの体重や大きさ:体重5.5キロ。この犬種にしては大き目でがっしりしている。 11. ワンちゃんの毛の色:レッド(茶色) ▶ いつどこからどのように迎え入れましたか?購入代金はいくらでしたか?ワンちゃんは何歳でしたか?
▶ これまでかかった病気の治療代と時期は? ・去勢手術 :不明(7か月の時、保護した時点で保護団体さんがして下さいました。)
▶ 病気やケガ以外で、月々・毎年かかる経費 ① 食費 :3,000円(毎月)
▶ 性格や特徴 シニアになりほとんど寝ていますが、ドッグランではマイペースに走り回っています。時々、アジリティのあるドッグランでは一緒に障害を越えています。 臆病で噛み癖があります。 来た当時は人に対して怖がっており、8年かけて何とか人慣れした感じです。
▶ しつけのしやすさ 賢く飼い主には忠実です。おやつ大好きなので親で釣りながら根気よく教えると覚えてくれます。
▶ 吠える大きさ、時間帯や頻度 小型犬なので声は低い方ですが、自宅の外(門の外)吠えている声が聞こえます。
▶ 吠え対策と効果
▶ 抜け毛の量、時期 短毛種ですが抜け毛はとても多く、生え変わりの4~7月ぐらいの時期になると、洋服に毛がついています。ごっそりではないですが、紺や黒の服だと目立ちます。
▶ 抜け毛対策
▶ 体臭・口臭などのニオイはある? うちのワンコには体臭・口臭はほとんどありません。
▶ ニオイ対策
▶ 飼っている時に感じた大変なこと、困ったこと、注意すべきこと ・夏は熱中症に気を付ける ・冬は寒がりなので保温に気を付けます。 ・脱走に気を付ける ・吠え癖・噛み癖がひどかったのでしつけに苦労した |
1. あなたのご年齢:44歳 2. あなたのご性別:2. 女性 3. あなたのご職業:会社員 4. あなたのお住まい:千葉県柏市 5. お住まいの環境:一戸建て 6. 同居人数:家族2人暮らし 7. ワンちゃんの犬種:ミニチュアピンシャー 8. ワンちゃんの性別: 女の子 9. ワンちゃんの年齢(何歳のときのことを書いたか):5歳 10. ワンちゃんの体重や大きさ:体重3.9㎏。この犬種にしては大きめです。 11. ワンちゃんの毛の色:ブラックタン(黒の被毛に茶色い模様が入っている) 12. ワンちゃんが覚えた芸:おすわり、お手、待て、おかわり、伏せ ▶ いつどこからどのように迎え入れましたか?購入代金はいくらでしたか?ワンちゃんは何歳でしたか?
▶ これまでかかった病気の治療代と時期は? ・避妊手術 :30,000円(6か月のとき)
▶ 病気やケガ以外で、月々・毎年かかる経費
▶ 性格や特徴 活発で甘えん坊です。飼い主以外は吠えています。慣れるまで時間がかかります。
▶ しつけのしやすさ ずるがしこい性格ですが、伏せを1週間で覚えました。 ▶ 吠える大きさ、時間帯や頻度 小型犬なので声が甲高く、耳が痛くなるほどうるさいです。
▶ 吠え対策と効果
▶ 抜け毛の量、時期 短毛種で先住犬と違ってあまり毛が抜けていません。
▶ 抜け毛対策 ▶ 体臭・口臭などのニオイはある?】 体臭は感じませんが口臭がかなり臭い(どぶ臭い)です。
▶ ニオイ対策
▶ 飼っている時に感じた大変なこと、困ったこと、注意すべきこと ・夏は熱中症に気を付ける ・吠え癖がひどかったのでしつけに苦労した |
さいごに
ミニチュアピンシャーはとてもかわいくてかっこいい犬ですが飼うにはコツが必要です。
飼う前にはきちんと準備をして、充実した共同生活を送っていきましょうね。