人気犬種ランキングの常連トップクラスのトイプードルは、利口で活発な性格で、躾(しつけ)しやすいとされている犬種です。
トイプードルは、飼い主を喜ばせようと一生懸命で、可愛い性格なんですよ!
今回は、トイプードルの価格・値段の相場と、その上手な見極め方をご紹介します。
平均価格(相場)は?
■20万~30万円
ペット保険会社の統計ではありますが、トイプードルは人気ランキング上位犬種なので、相場平均は他犬種よりも高めの20万~30万円といわれています。
ただ、個体によって平均よりも大きく上回る(下回る)こともよくあることから、あくまでも平均値であることをご理解ください。
具体的には、次にご紹介する「性別や色、体格、成長、購入場所」などによって値段は変わってきます。
「性別」で価格が変わる!その変動額は?
■3万~10万円
トイプードルに限ってのことではありませんが、犬は雌(メス)の方が雄(オス)よりも3万~10万ほど高くなります。
これは、メスを販売に出す機会がオスよりも少ないといわれてるのが、大きな理由です。
ブリーダーとしては、メスが生まれると次の繁殖のために、手元に置いておきたいからですね。
そのほかには、男の子よりも性格が穏やかでマーキングしない、女の子の方がサイズが小さくて性格が穏やかいう理由もあります。
しかし、男の子でも、甘え上手だったりヤンチャっぷりが可愛かったりしますし、健康面では子宮蓄膿症などのメス特有の病気の心配がないなど、男の子にも良いところはたくさんありますよ。
「色」で価格が変わる!その変動額は?
■人気色は5万円ほど高くなる
■ミスカラーは安くなることが多い
トイプードルは、毛色の種類が多くあります。
「レッド」「アプリコット」「ブラウン(カフェオレ)」「ホワイト」「シルバー」「ブラック」そのほかにもJKC公認外だと「パーティーカラー」「ファウルカラー」「ミスカラー」「ブラックタン」・・あげるときりないほど、様々なバリエーションがあります。
その中でも特に人気なのは「レッド」「アプリコット」「ブラウン」で、これらのカラーは、25万~ほどで販売されており、その他の色の20万~と比べ、5万円ほど高くなる傾向があります。
「ミスカラー」はJKCの公認ではないため、安くなる傾向がありますが、ミスカラーの特徴が綺麗に出ている子は高くなることもあります。
色素が薄い子は、価格が下がりやすいです。
ちなみに、ブラックのトイプードルは、全毛色の中でも一番頭がいいとされています。
「毛量、毛質、毛並み」で価格が変わる!その変動額は?
■2万~5万ほど
トイプードルは、毛量が多いほど質が良いとされ人気も高くなるため、販売価格も上がってきます。
これも、毛量が多くなるほど、いろいろなカットを楽しめるというのが大きな理由です。
また、毛質については、柔らかいと巻きが弱くパサパサになりがちなので、ある程度固めの毛並みが良いとされています。あまり柔らかすぎるとセットしにくいのでしょう。
このように毛量、毛質、毛並みで2万~5万ほど変わってきます。
「容姿の良さ」で価格が変わる!その変動額は?
■容姿の良い子は高額になり、その変動額はさまざま
最近は短いマズルが人気なので、そういった子は値段が高めに設定されている場合が多いです。
さらに、丸顔でクリッとした目の子は人気が高いため、高価になりやすいです。
もともとトイプードルは足が長い犬種なのですが、最近は短足のプードルも人気が出てきているようです。
「身体の大きさ」で価格が変わる!その変動額は?
■小さいほど高額。タイニーで5万ほど、ティーカップで10万ほど
トイプードルでも、タイニー、ティーカップなど、トイプードルの中でもとりわけ極極小サイズが出てきています。
タイニーで5万ほど、ティーカップになると10万ほど高額になると言われています。
販売者は、親の血統(個体差)をみて予測し、タイニー、ティーカップと判断しているため、大きくなる可能性もあることを知っておいてください。
「成長度合」で価格が変わる!その変動額は?
■若い方が高額。生後6か月を過ぎると5万~10万ほど下がる。
トイプードルに限ったことではありませんが、より若い子の方が高額になります。
赤ちゃんならではの可愛さや、一から躾(しつけ)をしつけをしたいと考えた場合にも、より若い子に人気が集中しがちです。
生後6か月を超えると、同じ子犬といえども5万~10万ほど価格が変動(下がる)とも言われてるほど、若さは値段に大きく影響します。
「血統の良さ」で価格が変わる!その変動額は?
■変動額はさまざま
JKCなどの血統書発行団体が定める犬の規定に当てはまっているか、あるいはかけ離れているか、といった血統の差でも、価格は変わってきます。
ドッグショーでのチャンピオン犬を親に持つような血統の良い子は、100万円を超えることもあります。
「健康面や病気の有無」で価格が変わる!その変動額は?
■変動額はさまざま。5万~10万ほど下がる場合も。
ペットショップのプライス表の一角に、写真と犬種、性別、体重、毛色の他に、疾患の表記があるのをご存知ですか?
犬は、生まれながらにして何らかの遺伝的疾患を抱えている場合があります。
個体の大きさだけを重視して高額販売しているお店もありますので、疾患が明記されていると、5万~10万ほど下がる場合があります。
また、毛艶、フケ、ハゲ、皮膚の疾患、肛門は腫れてないか、目やに、耳垢、歯茎や舌の色、噛み合わせが良くない、歩行状態など、健康状態によっても価格は変わってきます。
極端に安い価格の子は、それなりの理由があると思った方が良いです。
「流行」で価格が変わる!その変動額は?
■変動額はさまざま
トイプードルの人気は現在も高く、いわゆる流行に乗っている人気犬種ですね。
アイフルのチワワのくーちゃん、マルモのおきてのムック(ミニチュアシュナイザー)、Softbankのカイ君(北海道犬)などなど、ドラマやCM、キャラクターにて、一躍人気急上昇になる犬種も多いですよね!
有名人(芸能人など)が愛犬化として自分の愛犬を紹介するなどで、一気にブームになることもあります。
このようなメディアの効果で、通常の価格から20万~に上昇することも珍しくありません。
「購入先」で価格が変わる!その変動額は?
ペットショップ、ブリーダーから犬を購入する場合、変動額は次のようになります。
なお、里親サイトから入手する場合は、基本的に代金はかかりません。
里親サイトは、元の飼い主の事情で飼えなくなった犬を保護する(命を救う)ことが目的のためです。
ただ、ワクチン代・避妊去勢手術代、送料などを負担する場合(多くは3万円以下)もあります。
ブリーダーから購入する場合
■10万~30万ほど変わることもあるが、変動額はさまざま
ブリーダーさんの中には、金儲け第一主義で血統や体格、毛色、疾患、母体保護、衛生面などを無視し、劣悪な環境で繁殖をさせる悪質なブリーダー(パピーミルといわれる繁殖業者)がいます。
その一方で、親犬の血統や体格、毛色、疾患などの体調をきちんと管理し真面目にブリーディングを行っている優良ブリーダーさんもいます。
また、優良なブリーダーさんの中でも、商売度外視で犬の良さを広めたいという趣味の延長でやられているブリーダーさんや、自分の育てた犬に相当の経費をかけて絶対の自信を持って高額の値を付けられているブリーダーさんもいます。
そのため、価格が10万~30万ほど変わることも良くあり、一概に高い価格が良くて安い価格が悪いとは言えません。
ちなみに、優良なブリーダーさんを見つけるには、ドッグカフェやドッグランに出向いて情報収集することがおすすめです。
ブリーダーで購入する場合、親犬と子犬が一緒に育てられており、人間や犬に対して慣れているというのが利点のひとつです。
また、最近ではインターネット購入することもでき、通常の価格よりも安く購入できる場合があります。
これは、ブリーダーさんがペットショップを介さずに販売する方法のひとつです。
ただ、近くにその犬舎があればいいですが、輸送費を負担して空輸などで購入されることも少なくないようです。空輸では、犬が受けるストレスは相当なものですし、まれに死亡事故もあります。ですので、空輸などの輸送手段は使わずに車で行ける場所で探されることをお勧めします。
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ペットショップから購入する場合
■変動額はさまざま
ペットショップにおいても、同じ犬種でも価格に差があるケースが多く、店舗・地域による価格差、ブリーダーからの仕入れ価格差などいろいろな要素があるので、たとえ同じ犬だったとしても金額に違いがでてくるため、変動額は一概にはいえません。
基本的に、ペットショップはブリーダーから卸して販売していますが、中にはパピーミルといわれる悪質な繁殖業者から安く仕入れているペットショップもあります。
そのため、店員さんに、親犬や繁殖者の情報、疾患の有無、生後どのくらいか、健康状態、犬種の性格などを聞いてみましょう。誤魔化そうとせずに真摯に応じてくれるお店は信頼できるといえるでしょう。
なお、生体価格のほかに初期費用として、畜犬登録代・ワクチン接種代(成長度合いで接種回数が異なる)が別に発生しますので、念頭に入れておいた方がいいでしょう。
まとめ
以上の記事をまとめると、次のようになります。
今回の記事を、ぜひトイプードル選びの参考にしていただければと思います。
■金額の目安がつきやすいもの
「性別」「色」「毛量・毛質・毛並み」「身体の大きさ」「成長度合」 |
■金額はさまざまで予測がつきにくいもの
「容姿の良さ」「血統の良さ」「健康面・病気」「流行」「購入先」 |