土佐犬は危険で最強?ピットブルとどっちが強い?子犬の販売価格・値段

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犬最強と言われることがあり、何かとその強さが話題になることが多い「土佐犬」

しかし、同様に犬最強との呼び声の高い「ピットブル」の存在もあり、実際のところどちらが強いのか、気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、土佐犬にスポットライトをあてながら、ピットブルやその他の動物との強さの比較をしていきたいと思います。

 

[関連記事] 危険?世界最強の犬といわれるピットブルの性格と値段・価格

 

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土佐犬と土佐闘犬の違い

土佐犬(とさいぬ)と土佐闘犬(とさとうけん)は同じ犬だと思われがちですが、闘犬を行うのが土佐闘犬で、両者は異なります。

両者の違いは次のとおりです。

■土佐犬
四国原産の四国犬のこと。かつては「土佐犬」と呼ばれていましたが、土佐闘犬との混同を避けるため、「四国犬」と名称変更されています。現在では天然記念物に指定されています。
土佐闘犬
四国犬をもとに様々な海外の犬種と掛け合わせて誕生した闘犬です。そのため、土佐犬とは別犬種です。土佐闘犬は、犬同士が力を競う犬相撲を行い、耐久力と闘争心のある闘技犬が闘犬大会に出場します。

以上をまとめると、正確には「土佐犬=四国犬」「土佐闘犬=四国犬を元にした海外犬種との交配種」ということになります。

※ しかしながら、「土佐犬」は「土佐闘犬」の事として一般的に認識されることが多いためこの分類はとても混同されやすいです。
※ 当記事のタイトルもその一般的な認識に合わせて「土佐犬」としていますが、正確には「土佐闘犬」のことを指しています。

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土佐犬(土佐闘犬)の横綱とは?

土佐闘犬が出場する大会の番付の頂点が、横綱です。

30分以上闘える土佐闘犬は珍しく、横綱と認められます。

高知県桂浜の土佐犬パークでは、化粧まわしを付けた横綱の土俵入りショーが行われています。
また土佐闘犬の子犬は、口割り(元横綱に稽古をつけてもらう事)によって評価が上がります。

闘犬大会は全国各地で行われています。

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土佐犬(土佐闘犬)の咬傷事故・事件

全国で起こった土佐犬(土佐闘犬)による事故の内容です。

2016年4月 横須賀市
散歩中のトイプードルの首に噛みつきケガをさせる
2年前にはミニチュアダックスを襲い、最近では柴犬にケガをさせた。
飼い主は何れも散歩している方が悪いと謝罪せず。
2009年1月 愛知県稲沢市
体長125cm体高74cm 犬の散歩中の男性や警官二人を襲う。
犬はこの前に他の飼い犬(柴犬)を襲っていた。
2008年10月 大阪府松原市
体長150cm 遊んでいた小学3年男児 (首に大怪我)と配達中の郵便局員を襲う。
2014年2月 北海道白老町
海岸散歩中の女性が襲われる。
判決は懲役2年6月罰金20万円。

これらはすべて無責任な飼い方で犬の性格が変わり、野生の本能を引き出してしまった結果に他なりません。

トレーニング不足、飼い主の認知不足からくる悲劇です。

そこから犬に対する偏見が生まれ、更なる誤解を招くのです。

危険犬種を飼育するには、十分な知識や経験とともに覚悟が必要です。

土佐犬(土佐闘犬)とピットブルとどちらが強い?

土佐犬(土佐闘犬)

体高 60~95センチ オス60センチ以上、メス55センチ以上
体重 90キロ 30~100キロ超と幅は大きい(60キロ以上を大型犬と呼ぶ)
被毛 短く硬い毛
血の色が目立たないよう赤・黒等
虎毛はピットブルの血が濃いといわれる
特徴・性格 土佐犬(土佐闘犬)はジャパニーズマスティフとも呼ばれます。
原型は四国犬(イノシシ狩り)とブルドッグ、マスティフ、グレートデンなど様々な犬種とのミックスです。
そのため、土佐闘犬は純粋な日本犬として認められていません。
首の回りの皮膚のたるみが特徴的で、このたるみによって噛まれた際のダメージを最小限に抑えることができます。
勇敢、大胆、忍耐力があり、怖いもの知らず、穏やか、無駄吠えしない
人懐こいが鋭い攻撃性を秘める。
縄張り意識が強い(メスを巡り争う時は攻撃的)
本来おとなしく飼い主や家族には従順で忠実。
闘犬はオスのみ(メスはオスほど闘争本能が激しくない)
土佐犬は大きな音や水に弱いという一面があるため、万一襲われた時はうるさい音を出したり、水を掛けると離す事ができる。

 

土佐犬(土佐闘犬)とその飼い主とのトレーニング(遊び?)の様子です。

  

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ピットブル

体高 体高46~56センチ
体重 体重14~36キロ オス27キロ、メス22キロ
被毛 短毛で厚みがある 白・黒等様々
特徴・性格 闘犬用としてスタッフォードシャー、ブルテリア(イギリス原産)と闘犬用ブルドッグとの交配犬種。
筋肉、頭部や骨格がはっきりしており、筋肉質で巨大化するものもいます。
優れた身体能力をもち、高い闘争心や攻撃性があり一度噛みつくと離さず、引っ張る力が強い。
元々たれ耳ですが、こと闘犬においては噛みつかれる際の傷を最小限に抑えるため断耳(だんじ)することがあります。
※近年では動物愛護の観点から、諸外国では禁止される国が増えています。
なお、日本では断耳(だんじ)・断尾(だんお)を明確に禁止する法律はありません。
また、ピットブルというとトゲのついた首輪をつけているイメージが強いと思いますが、これは急所である首に噛みつかれて致命傷を負うことを避ける目的からです。
アメリカンピットブルテリアは、北米の犬の中で死亡事故第一位といわれます。
人間に対して攻撃性を見せるため、多くの国で飼育が禁止されています。
なお、見た目が同じアメリカンスタッフォードシャーテリアは鑑賞、家庭用として作出されたため、性格は温厚でアメリカで公認されています。
訓練性能が高く賢いため、訓練によっては人懐こい友好的な遊び好きになります。
頑固、我慢強い、粘り強い 警戒心は強い。
飼い主に忠実、服従心もあり明るく無邪気。
誤った訓練で他の犬や人を攻撃することがある。
闘争心はオスメスによっても個体によっても差がある。

 

体重80キロで世界最大のピットブルといわれている「ハルク」は、人懐こい性格の家族思いで、小さな子供を背中に乗せて遊ばせるそうです。

  

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どちらが強いのか?

■土佐闘犬

日本の闘犬はルールが細かく決められた格闘技であり、生死をかけた闘いはしません。

土佐闘犬は、相手を力で押さえつける勝ち方で、声を上げると判定で不利になります。

ある意味、人に守られて生きているといえます。

 

■ピットブル

一方、外国では生死をかけたストリートファイトで声を上げて闘い、死に至ることもあります。

そのため、純粋に生き残る能力と殺傷能力が自己を守る事になります。

 

■結局、どちらが強いのか?

当然ながら、体格などの個体差や闘う場所・状況などを考慮すると一概には言えませんが、ひとつの結論を出したいと思います。

これはあくまでも私個人の見解ですが、相手の体を抑え込む力・防御力(皮膚のたるみと強さ)なら土佐闘犬俊敏性などの身体能力・闘争心ピットブル

したがって、

相手を抑え込んで勝利するという日本の闘犬ルールの中では、土佐闘犬

ルールなしの生死をかけた闘いなら、ピットブル

という結論に至りました。

 

ご参考までにエピソードをひとつ。

ピットブルが初めて日本に入ってきた時、土佐闘犬の飼育者たちが、「こんな小さい犬が勝てるわけない」と闘わせたところピットブルが勝ったと伝えられています。

そのほかの試合でも、中型のピットブルが大型の土佐闘犬を圧倒することが多かったそうです。

土佐犬と他の犬種や、自然界の動物との強さ比較

  

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超大型犬、危険犬種

こちらも、あくまでも私個人の見解になります。

その強さがよく話題になる超大型犬のチベタンマスティフ(66センチ、80キロほど)

また、アイリッシュウルフハウンドは(80キロ、体高80センチ以上、立ち上がると2メートル)
全犬種中唯一単独で狼を倒せると言われています。

この2犬には、さすがの土佐闘犬も勝つのは難しいのではないでしょうか。

他には、ローデシアンリッジバックはライオンを追い詰め吠えて人に知らせる犬、ブルドッグは牛、ドゴアルヘンティーノは猪・ピューマ狩りが目的ですので、これらの犬の体格・身体能力・狩猟テクニックなどを総合的に考慮すると、これらの犬とは土佐闘犬は対等もしくはやや不利だと思われます。

ジャーマンシェパードロットワイラードーベルマンは人の警護が目的でいずれも闘いには向いていないため、土佐闘犬が有利でしょう。

なお、犬以外の野生動物、例えばハイエナは異質の強さと考えるべきです。

ハイエナは日々ライオン、ヒョウを相手に闘い、獲物に致命傷を与える攻撃力を持っており、
顎の力は最強クラスと言われます。

生物博士のブレディ・バー博士の研究結果によると、クロコダイル 2,268kg(1位 )、 カミツキガメ455kg(2位)、に次いでハイエナ 454kg(3位)の噛む力の強さを持っています。

これは、ライオン313kg(4位)を凌ぐ強さです。

ライオンなどのネコ科の動物に対しては、その素早い攻撃と鋭い爪やパンチで、イヌ科の動物はひっくり返されてしまいます。

動物界におけるパウンド・フォー・パウンド(同じ体重での強さ)での強さは、イヌ科は最下位争いです。

強さでつりあいのとれるサイズの比では、ネコ科1に対してクマ1.2 イヌ科1.7、人間は7です。

土佐犬の子犬の購入場所、販売価格は?

購入場所 価格帯
ブリーダー 5~25万円 平均15万円
個人の出産情報 1~10万円
里親募集サイト 2万円~
  • ペットショップで販売されることはほぼ無い。
  • 土佐闘犬はオスとメスで値段が大きく違い、オスの方が高価になる。
  • 父がチャンピオン犬、口割り、闘争本能の有無などの資質が高いほど高い。
  • 土佐犬パークで子犬とのふれあいができるので、相談するのもよい。

さいごに

ピットブルと土佐闘犬、どちらも飼育方法を間違えると極めて危険な犬種なので、ストレスなどで本性が出る事の無いよう充分注意しましょう。

現在では特定危険犬種として、土佐犬やピットブルは、ヨーロッパの一部の国などで飼育が禁止されています。

ただ、近年では観賞用や愛玩用に作り出されていることもあり、その全てが危険というわけではありません。

犬はその作出目的によって交配と改良をくり返し人が作り出したのにも拘らず、時に誤解や偏見、無理解による哀しい事件が起こります。

犬への理解が浸透し誤解や偏見のないものになりますように。