昔からの定番でありながら、今なお絶大な人気を誇る柴犬。
SNSや写真集などを見て、「柴犬飼いたいなあ」と憧れている人はたくさんいるはずです。
でも、柴犬ってかわいい見た目だけど意外に性格が悪いとか、飼うのが大変という話をきいたことはないでしょうか。
実は柴犬は、「性格が悪い」といわれること少なくない犬種なのです。
そこで今回は、柴犬が性格悪いといわれる理由は?気性が荒いから?ということで、一体なぜ柴犬が性格が悪いと言われるのか調べてみましたので、ぜひご覧ください。
柴犬の主な性格
柴犬は世界の中でも最も古い犬種の中の一つで、実は狼にとても近い犬です。
直結の先祖犬はなんと縄文時代から、長らく狩猟犬として活躍してきました。
かわいい見た目から、今となっては家族の癒しのために飼われていたり、TVに出て多くの人を魅了する仔が多いのですが、かつては使役犬として大切にされてきた犬だったのです。
そんな柴犬の主な性格としては、以下が挙げられます。
- 勇敢
- 警戒心が強い
- 独立心が強い
- 我慢強く、甘えたがらない
- 飼い主だけに忠誠を尽くす
これらの性格は、柴犬のこれまでの長い年月で形成されてきたものです。
柴犬はなぜ性格が悪いと言われるのか
では柴犬は、なぜ「性格が悪い」と言われてしまうのでしょうか。
先ほど挙げた性格は、それぞれ以下のようにとらえられてしまうことがあります。
・警戒心が強い ⇒ よく吠える、神経質、人見知りをする
・独立心が強い ⇒ 我が強い、気が強い、頑固
・我慢強く、甘えたがらない ⇒ 愛想が無い
・飼い主だけに忠誠を尽くす ⇒ 飼い主以外にはなつかない、愛想が無い
もともとは狩猟犬であったために、基本的に「気が強い」とみられてしまう性格を持っていることが多いのですね。
次にそれぞれの性格について詳しくみていきましょう。
勇敢、警戒心が強い
柴犬は、狩猟犬だけでなく、番犬として飼われていた時代も経て、現在に至っています。
このような性格なので、「警戒吠え」の特徴が強く出る個体が多いです。
何か異常があれば吠えて、飼い主に知らせるということをよしとされてきた歴史があるので、実際柴犬の吠えに悩まされる飼い主さんは、多くいらっしゃいます。
しかしこれにはもちろん良い面もあり、現在の柴犬たちでも十分番犬として活躍できるということです。
「知らない人を見かけると、見えなくなるまで吠える」とおっしゃる飼い主さんもいますが、柴犬は人、犬関わらず知らないものを見ると吠えたりして威嚇をする傾向にある仔が多いです。
実際に、私の家の近所にも柴犬が何頭かいますが、近くを通るとかなりの確率で吠えられてしまいます。
中にはとびかかろうとしてくる仔もいるので、そういったところが「気が強い、神経質」と思われてしまう一因なのでしょう。
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独立心が強い
狼に近いというところから、縄張り意識が強く、他の犬に比べて自分のテリトリーを大切にし、そこを踏み越えてくるような存在は激しく嫌う傾向があります。
特に、急に手を出してしまうような小さな子供を、特に苦手とする仔が多いと言われています。
「触ろうとしたら噛まれ、あちこち傷ができている」と悩んでいる飼い主さんも多く、むやみに体を触られたりするのを拒むこともよくあるようです。
こういったことが、「気が強い、神経質、プライドが高い」などと言われてしまうことが多い要因と言えるでしょう。
ただ、ベタベタされるのが苦手な飼い主さんにとってはちょうどいい気質と言えますし、「寂しがりやではないので留守番をあまり苦痛と感じない」という利点もありあす。
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我慢強く、甘えたがらない
柴犬は、他の犬のように飼い主に愛情を求める(甘える)ことが少ない犬です。
また我慢強い性格なので、感情をあまり表に出すことも少ないです。
こういった性格から、「愛想が無い」と思われてしまうのかもしれません。
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飼い主だけに忠誠を尽くす
飼い主だけに忠誠を尽くすというのが柴犬の特徴の1つですが、これは裏を返せば、「飼い主以外の人間にはなつかない」ということでもあります。
このような点も「愛想が無い」と言われる理由の1つといえるでしょう。
ところで、この「飼い主以外の人間にはなつかない」という性格は、これまで行われてきた狩猟スタイルで形作られてきたという背景があります。
柴犬に限らず、日本犬を使用した日本での狩猟スタイルは、犬と飼い主の「1対1」で狩りを行っていましたが、西洋の狩猟スタイルは、複数の犬、複数の飼い主と協力して行う形で狩りを行っていたのです。
このような歴史があるため、飼い主以外の人間や犬と仲良くしようとする洋犬とは違って、柴犬は飼い主のみに忠誠をつくし、それ以外の人間や犬とあまり交流を深めようとはしないのだと言われています。
柴犬は気性が荒いって本当?
狩猟犬は、獲物を見つけて捕まえてくるための犬なので、吠えて追いかけ、そして噛みつくことを仕事としています。
吠えて噛みつくことを、飼い主に褒められてきたのです。
長らくそんな狩猟犬として生きてきた柴犬ですから、そういった気性の荒さが垣間見えてしまうことがちらほらあるのです。
個体差はありますが、柴犬は他の犬に比べると、攻撃性は高めに出ていますし、気性の荒い犬種といえるでしょう。
柴犬はとても賢く、また飼い主に従順な犬でもありますが、他の洋犬に比べて野性味が強く残っているため、子犬の頃からの徹底したしつけが必要になります。
そのため、柴犬は初心者向けではなく玄人好みの犬ともいえます。
実際に飼われている方の話を聞いても、「柴犬はどちらかというと初心者向けではない」と言う方が多くいらっしゃいます。
さいごに
とてもかわいい柴犬ですが、意外にも気の強い一面もあるのだということがわかりました。
しかし、犬にも人間にもいろいろな性格があります。
どんな性格であってもそれもその仔の個性です。
飼い主の言うことをきちんと聞ける賢い仔が多いので、問題行動を起こしてしまうかどうかは、実はその仔の性格よりも飼い主にかかってくるところが大きいのです。
決して柴犬が悪いわけではありません。
自分にだけ忠誠を誓ってくれる柴犬。
そんな犬に頼られる嬉しさは、格別なものがあります。
従順で自分のことをとても慕ってくれる柴犬と、是非素敵な関係を築いていってくださいね。