ポメラニアンといえば、ソフトバンクのCMで一躍有名になった「ギガちゃん」を思い浮べる方も多いのではないでしょうか。(※上の写真はギガちゃんではありません)
ギガちゃんのクリクリとした目と、もふもふふわふわの姿にキュンキュンしている方も多いと思います。
実は、あの可愛い見た目に似合わない性格は、CM上の演出とは限りません!
そこで、今回はポメラニアンの性格について調べましたので、ご紹介したいと思います。
※同じポメラニアンでも、ヤンチャな子・おとなしい子などさまざまです。あくまでも基本的な性格の傾向として読んでいただけたらと思います。
ポメラニアンの先祖はソリ犬!
ポメラニアンの先祖はアイスランドのソリ犬(大型犬の「サモエド」)なんです。
その後、ドイツに移ってから牧羊犬、番犬として使われて、ついにはイギリスで今のような小型犬になりました。
小型犬になったとはいえ、元々はソリ犬ですので、その性質・性格をしっかりと受け継いでいます。
性別・色による性格の違い
「メスの方が落ち着きがある」「黒の方が落ち着きがある」
と言われたりすることもあるポメラニアン。
でも実際のところ、性別・色が性格に与える影響はほんの僅かで、先天的なもの(遺伝)と、後天的なもの(生活環境)の影響の方が圧倒的に大きいのです。
活動的でとっても遊び好き
ポメラニアンは、とにかく活動的で遊び好きです。
いつも動き回っているくらい元気いっぱいなのですが、見方を変えれば落ち着きがないという短所に・・・。
でも、犬はそのくらい活動的で遊び好きの方がいい、という飼い主さんにはピッタリです。
超プラス思考でポジティブ!
ポメラニアンは、失敗しても何度でも挑戦する粘り強いチャレンジ精神があります。
これは、ポメラニアンの超プラス思考があればこそです。
ただ、これが裏目に出るケースもあります。
例えば、人間の食べ物を欲しがるときにもこの超プラス思考を発揮するので、
ダメといってもなかなか食下がらないような場合です。
これについては、きちんとしつけをしておくことで対応できます。
外向的・社交的・友好的
ポメラニアンは、外交的・社交的・友好的な性格で、とても協調性のある犬です。
これは、ポメラニアンの先祖は他の犬との協調性がないと務まらないソリ犬だったので、
その性格がポメラニアンに継承されているためです。
このため、初対面の犬や人に対しては、早い段階で慣れてくれますので、自らトラブルを起こすようなことは少ないでしょう。
このような性格なので、ポメラニアンは多頭飼いや、先住犬のいる環境にも向いています。
しかし、このようなもともと備わっている協調性を活かすためには「社会化」(※)がとても大切です。
社会化とは、『犬たちが、将来出会うことになる、知らない人や、知らない犬、車・自転車、工事現場の騒音など、様々な刺激に慣れること』を指します。
出典:http://tomo-iki.jp/socialization/
子犬の頃に社会化ができないまま外的環境にさらされると、強度のストレスを受けることで異常に臆病になって無駄吠えが多くなったり、攻撃性や敵意をあらわにするようになる恐れがあります。
純粋で感情をそのまま出す
ポメラニアンは、とても純粋で感情をそのままに表に出します。
決して物静かなタイプではありません。
自己主張が強く、感情をそのまま表に出すので、吠え癖がついてしまうことが多いです。
また、興奮しやすい・怒りっぽいという特徴もあって、勢いで強く噛んでしまうことがあり、大型犬に飛びかかって行く事もあるくらいです。
そのため、小さなお子さんや赤ちゃんのいる環境には不向きといえるでしょう。
勇敢で度胸がある
Photo credit: Dana McMahan via VisualHunt.com / CC BY-NC
ポメラニアンは、大型犬を改良して作られたため、
小型犬ながら大型犬のような気質を持っています。
そのため、小型犬にありがちな臆病なタイプではなく、
大型犬のように度胸があって自信に満ちたような図太い性格をしています。
例えば、自分より大きい犬に対しても怯むことなく立ち向かいますので、番犬にも向いているといわれています。
ややもすれば怖いもの知らずといえるほどです。
縄張り意識・警戒心が強い
ポメラニアンは、縄張り意識・警戒心の強さから無駄吠えをする傾向があるので、
吠えないようにしつけをしておいたほうがいいでしょう。
例えば、自分の家族以外(お客さん、宅配便)でもワンワンとうるさく吠えまくったりします。
そのため、マンションなどの集合住宅で飼われている場合には、近所迷惑にならないよう注意が必要です。
自立心が強く留守番を苦にしない
ポメラニアンは自立心が強いので留守番を苦にしませんし、人に甘えたりヤキモチを焼くようなことは少ないです。
飼い主によっては、そんな態度に寂しさを感じてしまう事があるかもしれませんね。
ただ、留守番を苦にしないとはいっても、ポメラニアンは無駄吠えをしやすく近所迷惑になりかねないため、予めしつけを徹底しておくことが必要です。
聡明で学習能力が高い
Photo credit: Aine D via Visual hunt / CC BY-SA
ポメラニアンは、聡明で学習能力の高い犬です。
ポメラニアンのルーツ(ソリ犬、牧羊犬、番犬)に備わっていた高い知能と言葉の理解力がポメラニアンにも継承されていますので、比較的しつけしやすいといえるでしょう。
忠誠心が高い
ポメラニアンは、主人と認めた飼い主に対しては忠誠心が高いため、とても素直で従順です。
そのため、そのような飼い主にとっては、しつけがとてもしやすくなります。
さいごに
ポメラニアンは、あの可愛くておとなしそうな外見とは裏腹に、遊び好きで度胸があるという、魅力的なギャップがあります。
ギガちゃんのCM上の性格もあながち間違っていないかもしれませんね。
聡明でお留守番も得意なので、しつけを徹底すればとても飼いやすいワンちゃんだと思います!