猫が喜ぶこと、猫にとっての幸せって一体どんなもの?
猫はとっても自由気ままで、つかみどころのない性格をしています。
嬉しそうにしていても、次の瞬間プイッっと顔をそむけて興味を示さなくなってしまう・・・。
今回は、そんな気まぐれな猫が喜ぶことは何なのか?について調べました。
「遊び」「部屋作り」「マッサージ」「匂い」「音・音楽」など、猫の喜ぶこと・幸せに感じることを一挙ご紹介します。
遊ぶこと
猫の遊びは「狩り」の本能から来ています。
遊ぶことで、運動不足やストレスの解消にもなるため、猫のストレス行動を予防するメリットもあります。
狩りごっこ
猫の最大の喜びは「寝ること」と「食べること」です。
「食べる」ためには「狩り」をしなければなりません。
「狩り」をして食べなければ生きていけないので、「狩り」は猫にとって喜びとして本能に刷り込まれているといえます。
おもちゃを追いかけ、狙い、捕まえ、しとめるといった多くの「遊び」は、まさに狩りの疑似体験です。
つまり、猫にとって「狩り」の欲求を満たせる「遊び」は最大の喜びの1つといえます。
遊び方
鳥、ネズミ、昆虫などの獲物に見立てて上手におもちゃを動かしてあげましょう。
ネコジャラシなどのおもちゃを地面をうねうねと這わせたり、ジグザクに動かしたり、緩急をつけたりすることで、獲物の動きを再現してあげるのが基本的な遊び方です。
猫の達成感を満足させるため、最後は必ず捕まえさせて終りにします。
遊ぶ時間は、1回あたり15分で1日数回が目安です
猫を飽きさせないため、猫じゃらし以外にも色々なおもちゃで遊んであげましょう。
<猫が喜ぶおもちゃ>
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だるまさんが転んだ
飼い主が物陰から顔を出したり引っ込めたりする遊びです。
猫は野生時代、「物陰に隠れながら獲物に静かに近づく」という方法で狩りをしていました。
その習性を利用したのがこの「だるまさんがころんだ」です。
飼い主が獲物役なので、飼い主さんは獲物の気分が味わえそうですね。
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かくれんぼ
「だるまさんが転んだ」よりもお手軽にできるのが「かくれんぼ」です。
猫が鬼役になり、飼い主はカーテン、ドア、ソファなどの物陰に隠れて、顔だけピョコッと出します。
猫がこちらに気が付いたら顔を引っ込めます。
隠れている時に、鈴を鳴らしたり壁をカリカリかいて音を出してあげたりすると、猫は気になって探しに来ます。
捕まったら誉めてあげると猫は幸せを感じてくれるはず!
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追いかけっこ
こちらも飼い主が鬼役となります。
猫じゃらしや釣り竿などのおもちゃをヒラヒラさせながら、追いかけてくる猫から逃げましょう。
階段を上り降りしたり、急に方向転換するなど変化をつければ、猫は俄然テンションが上がるはず。
とはいえ、飼い主さんはかなり体力を使うことになるので、あまり無理しないようにして下さいね。
高い高い
猫は高い場所が大好きなので、人間の赤ちゃんにやるように「高い高い」をしてあげると喜びます。
ただ、怖がりな猫は嫌がることもあるので、低い場所から試していき、高さに徐々に慣らしてあげるのがコツです。
猫に大きな布などをかける
猫に大きな布(コート・新聞紙でも可)などを、バサッとかけてあげましょう。
猫は狭くて薄暗い場所が大好きなので、穴の中にいる気分を味わえて幸せを感じるはず。
ダンボールでトンネルをつくる
こちらも狭くて暗い場所が好きな猫の習性を利用した遊び方です。
少し手間はかかりますが、ダンボールでトンネルを作ってあげれば、猫はトンネル内を獲物を探し回る気分で歩き回るでしょう。
穴の中にネズミのおもちゃを入れてあげるのも面白いかもしれません。
穴が大きすぎるよりも、猫の体がすっぽり入るくらいの大きさの方が猫は好みます。
段ボールに穴を開けてそこから顔を出させたり、穴に飼い主が手を入れておもちゃで誘ってみたりするなどのアレンジを加えれば、猫を飽きさせません。
空のティッシュ箱におもちゃを入れる
ティッシュの箱が好きな猫は多いです。
そのティッシュの空箱の中に、小さめのボール状のおもちゃを入れてあげましょう。
猫は空箱の中に手をつっこんで、おもちゃを取ろうとすればしめたもの。
夢中になって遊んでくれるはずです。
※ ビニール袋は飲み込むと危険なので、遊ぶ前に取り外しておいてください。
遊び、好奇心を満足させる部屋作り
猫を遊ばせて好奇心を満足させるためには、それを思いっきりできる環境づくりが大切です。
垂直運動(シャンプ、飛び降り)ができるレイアウト
平面運動が得意な犬と違い、猫は上下運動が大好きな動物です。
そのため部屋の広さよりも、高い場所にジャンプしたり、また飛び降りられるレイアウト作りが重要になってきます。
具体的には、高さの違う家具を階段状に並べたり、壁に足を掛けるステップをつけたりしてあげれば、猫は喜んでくれるでしょう。
キャットタワー・猫用ジャングルジムなども販売しているので、それらを使うのも良い方法です。
足が滑らないようにカーペット・絨毯にする
猫は部屋の中を突然走り出すことがよくあります。
この行動をするのは、狩りの必要がない完全室内飼いの猫に特に多く、狩りの本能から来ているといわれています。
このときフローリングだと足が滑ってしまうため、カーペット・絨毯にしてあげましょう。
思う存分走らせることで、狩りの欲求を解消させることができます。
外の景色を見せてあげる、空気を吸わせてあげる
外の景色を見せたり空気を吸わせてあげることで、猫の好奇心を満足させることができます。
外の景色を眺めている猫は、「外に出たい」と思っているわけではなく、鳥・昆虫・草木の様子を楽しんでいたり、見張りをしていることがほとんどです。
しかし、不用意に窓を開けておいたりすると、脱走してしまう危険がゼロではありません。
そのため、ベランダや窓など猫が通れそうなあらゆる場所にフェンスを張り巡らし、脱走を防ぐことが絶対条件です。
野良猫出身の場合は、外の世界の楽しさを知っていることから、脱走を企てる可能性が高いため特に注意が必要です。
隠れ場所・見張り場所・寝床づくり
猫は狭くて暗い木の洞・岩の洞穴や、高い木の上に身を潜めて、外敵から身を守ったり寝床にしていました。
その習性から、体がすっぽり入るくらいの狭くて暗い場所や、周囲の危険をいち早く発見できる高い場所が大好きです。
そのため、隠れ場所、見張り場所、寝床の3つを用意してあげれば猫は喜びます。
隠れ場所
猫用のクレート、キャリーバッグ、籠、ダンボール、洗濯かごなど色々試してみて猫の好みで選んであげましょう。急な来客、工事、雷、花火大会など猫のストレスになるような時に、すぐに逃げ込める緊急避難場所を用意してあげると猫は喜ぶでしょう。
隠れ場所として最適なのは、とっさに逃げ込める次のような場所です。
- 体がすっぽり入るくらいの大きさ
- 薄暗い
- 騒音や匂いが届きにくい
- 人の視線を遮れる
例えば「机の下、たんすの中、クローゼットの中など」です。
見張り場所
猫は高い場所が大好きです。
高い場所は周囲の危険にいち早く気づくことができて安心ですし、また高い場所は猫社会で有利な位置なので良い気分になれるからです。
- 人の手が届きにくい
- 周囲を見渡せる
という2点がポイントです。
寝場所
隠れ場所と見張り場所の両方の利点を兼ね備え、かつ寝心地の良い場所が、猫にとって最適な寝床です。
寝心地の良い場所とは、次のようなものです。
- 座布団、洗濯物、クッションなど柔らかいもの(寝心地が良いため)
- 飼い主の匂いがついているもの(安心できるため)
例えば、人の手が届きにくい高い場所で、体がすっぽり入るくらいの箱に、飼い主の匂いがついたクッションを敷いてあげれば「もう最高だニャ~」と幸せを感じることでしょう。
ただ寒い時期(秋から冬にかけて)は、暖かさを求めるため、適度な高さがあって暖かいテレビなどの電化製品の上で寝ることも多くなります。
警戒時にはすぐ周囲を見渡せるよう、ティッシュ箱などに頭に乗せて寝る猫ちゃんも多いので、枕になるものを寝床に置いてあげると喜んでくれるかもしれません。
爪とぎ
猫が爪とぎをする理由は、おもに次のとおりです。
- マーキング(自分の匂いをつけるため)
- 狩りの準備(爪を尖らせておくため)
- ストレス発散
- 気分が良い
- 体を伸ばす(ストレッチ効果)
爪とぎを思う存分させることで、猫は幸せを感じます。
猫は複数の場所・高い場所で爪とぎをしたがるので、色々な場所・高めの位置に爪とぎ器を置いてあげましょう。
なお、メスよりオスの方が頻繁に爪とぎをしたがります。
撫でる・マッサージ
猫は撫でられたりマッサージされることも好きです。
でも上手にやらないと、猫は嫌がって逃げて行ってしまいます。
そこで、「上手な撫で方」と「撫でるタイミング」をご紹介します。
<上手な撫で方>
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<撫でていい時>
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<撫でたらダメな時>
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マッサージ
猫が撫でられて喜ぶのは次の場所です。
撫で方については、基本的に毛の生えている方向に沿って優しくなでてあげましょう。
- 耳
- 耳の裏側(付け根)
- おでこ
- ヒゲの周辺
- のど
- あごの下
- 首まわり
- 背中
- 尻尾の付け根
- 肉球
特にあごの下と首まわりは、ムズムズする場所なので、体を触られることを嫌う猫でもこの部分を強めにカリカリとかいてあげると、とても気持ちよさそうにします。
また首の後ろ側、耳の裏側は自分の舌や足も届きにくくグルーミングが難しい場所なので、これらの場所も気持ち良く感じるはずです。
歯ブラシで撫でる
歯ブラシで優しく撫でてあげると、猫はとても喜びます。
これは動物病院でもお勧めされているマッサージ方法です。
なぜ歯ブラシを使うのかというと、猫の舌には糸状乳頭(しじょうにゅうとう)というトゲトゲがあるので、歯ブラシを使うと子猫が母猫に毛づくろいされるのと似た気持ち良さがあるためです。
歯ブラシで撫でる場所は、顔の周辺(おでこ、アゴの下部分、頬、頭の上、耳の後ろ側など)。
なぜかというと、顔の周辺は母猫が子猫を舐める場所だからです。
使用済みの歯ブラシを使う場合には、よく洗って歯磨き粉を落として行いましょう。
また歯ブラシの毛が目に入らないように、注意して行ってください。
しっぽの付け根を叩いてあげる
猫の腰からお尻の部分(しっぽの付け根)を軽く叩いてあげると、喜ぶ場合があります。
中には喜びのあまり、お尻を高く上げる猫ちゃんもいます。
これは、しっぽの付け根部分に神経が集中しているからです。
ただとても敏感な場所なので、強く叩いたり長時間叩いたりすると怒り出す猫もいるため、様子を見ながら軽く叩いてあげましょう。
オス、メス両方ともに喜んでくれますが、メスの方が喜ぶ傾向があります。
ブラッシング
ブラッシングをすることで、皮膚の適度な刺激になって血行促進になり、新陳代謝を促進する効果もあります。
毛玉や毛の絡まりをとかさずにブラッシングしたり、強すぎる力でブラッシングしないようにしましょう。
正しい方法でブラッシングを行えば、猫は気持ち良くてきっと喜んでくれるはず。
ブラッシングの頻度の目安は次のとおりです。
- 短毛種 :週1回(春・秋の換毛期は毎日)
- 長毛種 :1日1回(春・秋の換毛期は1日数回)
猫の好きな匂いを嗅がせる
マタタビには興奮作用があり、ストレス解消・リラックス効果・食欲増進・しつけなどに効果があります。
ただ与えすぎると、呼吸中枢を麻痺させる作用があるため危険ともいわれます。
そのため、用量を守って使用することが大切になってきます。
特にてんかん・妊娠中の猫に与えることは避けた方が良いそうです。
基本的には安全な植物ですが、てんかんがある猫や、妊娠中の猫での使用は避けるべきでしょう。また猫の体質によっては嘔吐や下痢、倦怠感、過剰な興奮による攻撃性などが見られることもあります。これらの症状が出る場合は使用を中止しましょう。
出典:マイナビニュース
マタタビに似た作用をもつ植物・果物として、このようなものがあります。
- キャットニップ(イヌハッカ)
- キウイフルーツの枝・葉
- 寿司のガリ
また、これら以外にも
- 人間の脇の下
- 人間の汗が染みこんだ靴下や靴
といった人間には「くさいニオイ」が、猫にとってマタタビのような興奮作用を起こす場合があります。
これには「人間の汗にマタタビやフェロモンに似た成分が含まれているから」という説があります。
猫の好きな音・音楽を聞かせる
猫が好む音・音楽は次のようなものです。
- ケータイの着信音
- 女性の声
- ビニール袋・紙袋の音
- 猫が喜ぶ音楽
ケータイの着信音
猫は、子猫の鳴き声の2,000~6,000ヘルツくらいの高い音を好みます。
ケータイの着信音は2,500~4,000ヘルツであり、子猫の鳴き声と同じくらいの音なので、ケータイの着信音を聞いた猫は、子猫と接するときのような気持になっているのかもしれません。
女性の声
猫に限らず動物は、低い音よりも高い音を好みます。
動物界においては多くの場合、低い音は威嚇や恐怖などのネガティブな気持ち、高い音は甘え・喜びなどのポジティブな気持ちの表れだからです。
猫が男性より女性になつきやすいというのも、この声の高さの違いが理由の一つといわれています。
ビニール袋の音
ビニール袋・紙袋がカシャカシャと鳴る音が好きで、袋の中に入ったりすることもあります。
これは、猫の獲物となる小動物が、枯れ葉の上でカシャカシャ音を立てて動き回る音と似ているからといわれています。
また「カシャカシャ音は周波数が高く猫が好む音だから」という説もあります。
しかし好きだからといってむやみにビニール袋を与えたりすると、かじったり食べてしまい胃炎や腸閉塞などのほか、袋をかぶって窒息する危険があります。
万が一、ビニールを食べてしまった場合、少量であればウンチと一緒に出てきます。しかし長いものであった場合、胃の中で留まって胃炎を起こすこともあります。また、小腸で止まってしまった場合、腸閉塞(腸が詰まってしまった状態)になり、腸が損傷を受けることがあります。
出典:井口動物病院
そこでビニール袋の代用として、ペット用のオブラートを与えることをお勧めします。
ビニール袋と同じようにカシャカシャ音を楽しめますし、ペットが食べることを前提に作られているため食べても問題ありません。(与えすぎに注意)
猫が喜ぶ音楽
アメリカのウィスコンシン大学の心理学と作曲家らによって開発された「猫が喜ぶ音楽」が有名です。
この音楽は、猫同士が意思疎通を図る際の周波数帯で作られており、また猫がゴロゴロと鳴く時や母乳を飲む時のテンポに合わせて作られているとのこと。
この音楽を猫に聞かせたところ、スピーカーに頭をこすりつける猫が多くいたそうです。
この音楽以外にも、YOUTUBEで「猫 喜ぶ 音楽」などと検索すれば、猫のためのヒーリングミュージック等がたくさんヒットしますので、色々と猫に聞かせて試してみるといいかもしれません。
テレビ、パソコンを見せる
猫にはテレビ・パソコン画面に映し出されているものが何なのか理解はできませんが、何らかの物体が動いていることは分かりますし、音は当然聞こえます。
ですので、鳥などの獲物の声が聞こえれば興味を示しますし、動きの激しい番組・動画であれば普段おもちゃで遊んでいる時のように、動く物体を捕まえようとする事もあります。
結局獲物を捕まえられないので鬱憤が溜まる可能性がありますが、いい暇つぶしになるかもしれません。
以下に番組・動画の種類別にまとめましたので、お気に入り動画集を作ってあげてはいかがでしょう。
留守番中に動画集をつけっぱなしにしておけば、猫は退屈せず喜んでくれるかもしれません。
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女性らしい声・動きで猫と接する
基本的に、猫は男性よりも女性の方が好きです。
その理由はこうです。
- 低くて荒々しい声よりも、高くて優しい声が好き。
- 激しく力強い動きよりも、静かで柔らかい動きが好き。
また、猫は体臭に含まれるフェロモンで性別を判別できます。
そのため、オス猫は人間の女性を好み、メス猫は人間の男性を好みます。
特に、オス猫は近くに人間の男性がいると、「自分のテリトリーが荒らされる」と警戒する猫もいます。
以上の事から、「メス猫・人間の女性」、「メス猫・人間の女性」の順で相性が良いといわれています。
ただ、これは理屈の上での話ですので、オス猫と人間の男性との組み合わせでもとっても仲良しのケースもあります。
したがって男性の飼い主さんであれば、猫と接する時には女性らしい柔らかい動きと優しく高めの声で接すると、猫はより安心してくれるでしょう。
さいごに
猫の喜ぶことをたくさんしてあげれば、猫のストレス解消にもなりますし、長生きさせることにもつながります。
飼い主のあなたの笑顔もきっと増えるはず。
猫と笑顔で過ごすことで、あなたと猫の幸せが少しでも増えますように。