青い目の猫の種類一覧！青色の目をした黒猫･白猫はいるのか？

猫にはさまざまな目の色があって、どの色も綺麗で本当に不思議ですよね。

今回は、猫の青い目にスポットライトをあてて調べてみました。

「青い目に見える理由」「子猫はいつまで青い目？」「白猫+青目は耳が悪い？」「黒猫+青目はいるの？」「青い目の猫の種類一覧表」などなど、図解や一覧表と合わせてご紹介します。

青目の猫は、なぜ目が青いのか？その理由。

■虹彩（こうさい）のメラニン色素の量が少ないから

虹彩（こうさい）とは瞳孔の周りの膜のことで、黒目の大きさと光を調節するものです。

眼球の角膜と水晶体の間にある輪状の薄い膜。中央の孔が瞳孔（どうこう）（ひとみ）で，虹彩中の平滑筋の伸縮によって瞳孔の開きを調節して，眼球内に入る光の量を調節する。

出典： Weblio

光には大きく分けて、波長が長く散乱されにくい赤い光と、波長が短く散乱されやすい青い光があります。

虹彩のメラニンが少なくて小さい場合、散乱されにくい赤い光はメラニンに吸収されますが、散乱されやすい青い光はメラニンに吸収しきれずに拡散されるので、人には青く見えるのです。

逆に、虹彩のメラニンが多くて大きい場合は、赤い光だけでなく青い光もメラニンに吸収されるので、メラニンが多く大きくなるにつれて「青 ⇒ 緑 ⇒ 黄 ⇒ 茶」 というふうに目の色が変化していきます。（アジア系の人間の場合は、さらに「茶 ⇒ 黒」と変化していきますが、猫では黒色はいません）

つまり、「猫の目が青いのは、目に青い色素があるから」というわけではないのですね。

これは、「レイリ－散乱」といって空が青いのと同じ理由で、目がグリーンに見えるのもこれと同じ理由です。

以上が猫の目が青く見える理由ですが、少し分かりづらいので図解にしました。

以上のことから、猫の目の色は虹彩のメラニン色素の量で決まるといえます。（メラニン色素の量は遺伝で決まるといわれています）

ではメラニン色素の量によってどのように猫の目の色が変化していくのか、詳しく見てみましょう。

青系（サファイアブルー・ブルー・アクア）の実際の猫の目の画像とあわせてご覧ください。

生まれたばかりの子猫はみんな目が青い（キトンブルー）

猫の目の色には、ブルー、グリーン、ヘーゼル、イエロー、ゴールド、オレンジ、カッパーなど色々な色がありますよね。

でも、生後2カ月くらいまでの子猫はみんな目が青いのです。

これをキトンブルー「kitten（子猫）blue」といいます。

なぜ生まれたばかりの子猫の目は青い？

■生まれて間もない子猫は、虹彩（こうさい）のメラニン色素が小さく少ないため

虹彩（こうさい）とは、瞳孔を覆う膜のことです。

生まれて間もない子猫は、目の虹彩の色素が薄いので、目が青く見えます。

子猫が成長するにつれて虹彩にメラニンの色素沈着が進んでいくと、目が他の色に変化していくのです。

ところが成猫（大人の猫）になっても、虹彩の色素が薄いままの猫がいます。

そのような猫が、生涯において目の青い猫になるのです。

キトンブルーはいつまで続く？

■生後2～6カ月くらいまで

個体差もありますが、生後2カ月くらいから目の色が変わっていき、生後6カ月くらいまでにその子の本当の目の色が決まります。

黒猫で目が青い猫はいるの？

■ ほとんどいない

「黒猫+青目」の組み合わせはほとんどいないと言われていますし、そのような猫の品種も確立されていません。

※ここでいう黒猫とは、ソリッド（完全な一色、単色）でブラックのことです。

色々と調べてみると、子猫の黒猫で青目の子がいるという情報はチラホラありますが、そういう子も成長してくると色が変化（グリーンやイエローなどに）してくることが多いようです。

これにはメラニン色素の量と大きさが関係していて、メラニン色素が多い黒猫でも生まれたばかりの時には虹彩（こうさい）に色素が沈着していないため、目が青い黒猫がいるのだと思われます。

ですので、これは推測ですがもし大人になっても青い目のままの黒猫がいるとしたら、とても希少なのかもしれません。

目の色がサファイアブルーのみのシャムやラグドールなどの血が入った黒猫がいれば、青目の黒猫の可能性もありそうですね。

ちなみに、「白猫+青目」という組み合わせは、比較的多く見られます。

※ メラニン色素の量が少ないと、被毛は白く目は青くなります。

「白猫 + 青目」は、耳が悪い場合が多い。なぜ？

■色素欠乏症を引き起こす遺伝子が、耳に悪影響を及ぼすため。

白毛に青目という組み合わせは、とても神秘的な美しさがありますよね。

ところが、この組み合わせの猫は聴力障害があることが多いのです。

その原因は、色素欠乏症です。

そもそも、白毛と青目はメラニン色素が少ないことによって起こります。

その色素欠乏症を引き起こす遺伝子が、耳のコルチ器という聴力を維持するための器官に悪影響を及ぼすと考えられているからです。

ただ、この点については異論を唱える研究者もおり、まだ完全には解明されていません。

ちなみに、左右の目の色が違うことをオッドアイ（虹彩異色症）といいます。

「片方が青い目のオッドアイの猫」は、青い目の方の耳が聞こえない場合があります。

なお、「白猫 + 青目以外」の組み合わせでも聴力障害が起こる場合があり、これも含めた白猫の聴力障害の発生率をまとめると次のとおりです。

青い目の猫の種類

ここでは青い目をもつ猫の種類を、一覧表にてご紹介します。

＜一覧表の見方・使い方＞

※ 青い目をもつ猫を種類別にピックアップし、目の色を「サファイアブルー・ブルー・アクア」の3種類に分けています。

※ 猫の種類ごとに白猫（ソリッド・ホワイト、純白）と黒猫（ソリッド・ブラック、漆黒）がいる場合は、「白猫・黒猫」と表記しています。

※ 基本的に、成猫で「黒猫+青目」の組み合わせはほとんどいません。

※ 「白猫+青目」の組み合わせは多く見られるので、白猫で青目の猫を探したいという時にお役立ていただければと思います。

※ 並び替え機能が使えます。（「猫の種類」では五十音順などに並び替えができます）

※ 検索機能が使えます。（サファイアブルーのみと入力すれば、サファイアブルーのみの猫だけが表示されます。）

＜青い目をもつ猫　一覧表＞

さいごに

猫にはさまざまな色の種類があってどれも美しいですが、特に青い目の猫は息をのむかのような美しさがありますよね。

今回の記事で猫の青い目の不思議に迫るとともに、青目の猫の種類探しにお役立ていだければ幸いです。