犬の健康診断の費用・料金と診断内容・頻度は?犬を長生きさせるために・・・

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普段愛犬の健康チェックは、どのくらいしていますか?

毎日体を触ってあげていますか?

犬は、外敵に襲われないようにという本能の名残から、体の不調を隠そうとします。

もし犬が体の不調を隠しているとしたら、1日も早くその不調を見つけてあげましょう。

それが愛犬を長生きさせることにつながります。

ここはひとつ、専門家の力を借りて愛犬の隠された体内を探ってみては?

そこで今回は、犬の健康診断に関する「検査項目や費用の相場」「受ける頻度」「メリット・デメリット」等をご紹介します。

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犬の健康診断の検査項目と費用相場はどのくらい?

平成26年に日本獣医師会によって『家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査及び飼育者意識調査結果の概要』が報告されており、各種検査項目の平均金額が明らかになっています。

その中でも、犬の健康診断の基本的な検査項目をピックアップし、その平均額をまとめました。

なお、健康診断(1日ドック)全体の平均金額14,021円です。

検査の項目 検査の内容 平均金額
基本身体検査 肥満度、心音の雑音、皮膚の炎症、リンパ節・関節の異常、耳垢、歯肉炎・歯石付着
などの確認・発見
 -
便検査 消化管の炎症や原虫類・寄生虫の卵・細菌の有無 737円
尿検査 腎臓機能、尿路のチェック 採尿1,127円、

検査1,432円

血液一般検査 赤血球などの量を量り正常値と比べて病気を早期発見 採血727円、CBC1,864円
血液生化学検査 血中のたんぱく質、糖質の量から内臓の状態を診る 5,352円
レントゲン 骨・関節の状態、臓器の大きさ・形、腹水・胸水の有無、
消化器内の異物
3,354円
心電図 不整脈などの異常を診ることで心臓病などの病気を発見 2,521円
胸部エコー 心臓の状態観察 3,698円
腹部エコー 腹部の臓器全般の状態観察 3,204円

 

健診の診断内容によっては精密検査が必要になる場合もありますが、ある部位に特化した検診(例えば心臓や眼など)ではより正確な診断が期待できます。

健診後には、獣医さんのアドバイスもしっかり聞いておきましょう。

また一般的な健診とは別に「ドッグドック」を実施している病院もあります。

「ドッグドック」は、人間ドックと同様に、健診の全項目を詳細に行います。

また、完全予約制で朝から夕方まで半日かかり、当日朝は絶食と本格的です。

予め複数の病院に問い合わせて検査内容や費用を尋ねておきましょう。

犬友さんの口コミも参考にできるとベストです。

動物病院で受ける場合の費用

健康診断と言っても、その内容や料金は実にさまざまです。

検査項目、種類によっても病院の設備によってもかなり幅があります。

そしてほとんどの病院が、色々な検査を組み合わせたプランやコースを設定しています。

では、実際にはどのようなプランやコースがあるのでしょうか?

さきほどご紹介した平均金額だけではイメージがつかみづらいと思いますので、実際に動物病院で用意されているプランやコースをご紹介します。

 

◆動物病院その1

  • コースA(3,500円)
    身体検査・尿・糞便検査
  • コースB(5,000円)
    身体検査・血液検査
  • コースC(15,000円)
    コースA + レントゲン・腹部超音波検査
  • コースD(20,000円)
    コースC+胸部超音波・ホルモン検査

 

◆動物病院その2

  • コースA(8,500円)
    身体検査・血液・尿・便検査
  • コースB(15,800円)
    コースA + 胸部レントゲン、腹部超音波検査
  • コースC(19,600円)
    コースB + 腹部レントゲン、心臓超音波検査
  • シニアオプション(5,400円)
    甲状腺ホルモン測定
  • 心臓オプション(6,800円)
  • 消化器オプション(+\6,800)
    膵炎の診断に役立つ
  • 肝機能オプション(2,340円)
    総胆汁酸の測定・肝機能低下の発見
  • 腎機能オプション(1,170円)
    尿タンパクやタンパク漏出性腎症などの検出

 

◆動物病院その3

身体検査、血液、CBC、尿、便、レントゲン(腹部)、
血圧、ホルモン検査、腹部エコー検査⇒24,800円

 

◆動物病院その4

  • コースA(15,000円)
    問診、身体検査、便、尿、耳科、
    血液(血球検査・生化学検査)、
    レントゲン(胸部・腹部)検査
  • コースB(30,000円)
    コースA + 甲状腺ホルモン測定、
    腹部・胸部(心臓)超音波検査

 

このように見てみてると、コース・プランの設定内容や費用には大きく幅があることが分かると思います。

いずれの場合も、健康診断の費用に初診(再診)料がプラスされます。

X線・エコー検査は、体重によって20~30%増額されるところもあります。

 

なお、レントゲン検査、超音波(エコー)検査、血液検査については、麻酔が必要ないため犬の体の負担が少ないです。

「体に負担がどの程度かかるか」という視点で考えてみると、数あるコース・プランの中からも検査項目を選びやすくなると思います。

検査項目の選び方についても、獣医さんによく話を聞いておくと良いでしょう。

  

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郵送で受ける場合の費用

動物病院に出向かなくても健康診断を受けられるので、動物病院嫌いのワンちゃんにおすすめです。

 

◆郵送健康診断その1

「わんわんチェッカー」

検査方法:尿と便を郵送する(1週間ほどで結果が届く)

金額:4,900円

[尿検査]

検査項目 基準値範囲外の場合に
疑われる主な原因・状態
糖尿病の疑い、ストレス、糖分の過剰摂取
蛋 白 腎臓疾患、疲労、摂取物による影響
潜 血 腎臓・尿路疾患、疲労
P H 腎臓機能低下、腎臓・尿路疾患
比 重 腎臓機能低下、腎臓疾患

 

[便検査]

検査項目 検出可能な寄生虫
寄生虫検査 回虫(カイチュウ)、鉤虫(コウチュウ)
鞭虫(ベンチュウ)、条虫(ジョウチュウ)

出典:わんわんチェッカー

 

 

◆郵送健康診断その2

「ピーチェック」

検査方法:尿を郵送する(1週間ほどで結果が届く)

金額:5,145円~15,540円

検査項目/内容 通常価格/1回分 (税込価格)
SA. ストレス・ベーシック
(体内ストレス)
5,145円
SB. ストレス・スタンダード
(体内ストレスとメタボ、尿石症ほか)
8,190円
A. アセスミン・ベーシック
(がんや隠れた炎症)
8,400円
B. アセスミン・スタンダード
(がんやメタボ、尿石症ほか)
12,600円
C. アセスミン・アルファ
(がん、体内ストレス、メタボ、尿石症ほか)
15,540円

出典:PeeCheck!(ピーチェック)で愛犬の健康チェック(一部抜粋)

 

 

◆郵送健康診断その3

「わんにゃん健康チェック」

検査方法:犬の体毛20本を郵送する

金額:5,145円~15,540円

商品名 おためしプラン

価格 6,000円

健康には自信がある、幼犬・幼猫である、ちょっとためしてみたい方におすすめします。

【チェックの15項目】
ストレス/肥満/心臓病/泌尿器/肝臓病/悪性新生物(がん)/呼吸器
骨疾患/免疫機能/痛み/感染症/歯周病/股関節/腎臓/結石

出典:わんにゃん健康倶楽部

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商品名 おすすめプラン

価格 10,000円

せっかく健康チェックを受けるならこちらがお得。定期的にチェックすれば健康状態の管理に役立ちます

【チェックの30項目】
ストレス/肥満/心臓病/泌尿器/肝臓病/悪性新生物(がん)/呼吸器
骨疾患/免疫機能/痛み/感染症/歯周病/股関節/腎臓/結石
胃腸/アレルギー/皮膚病/結膜炎/白内障/外耳炎/脊髄/椎間板ヘルニア
ホルモンバランス/すい臓/糖尿病/甲状腺/骨粗しょう症/コレステロール/寄生虫

出典:わんにゃん健康倶楽部

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健康診断は何歳から?望ましい健康診断の受診頻度は?

人間の1年は犬の5~7年とも言われますので、犬が年に2回受けても、人間に換算すると2~3年に1回という計算になります。

過去の病歴にもよりますが、定期的に受けることが大切です。

健診の結果、数値に異常がある場合は、数カ月に1回など頻度を増やすことをお勧めします。

■子犬(生後6カ月くらいまで)

おすすめの受診頻度:月に1回

健康診断の受診頻度は月に1回が目安ですが、あまり多項目の検査は過剰診断につながりかねません。

子犬の時期はワクチン接種のために病院に行く回数が多くなるため、その際に獣医さんに健康診断について尋ねてみると良いでしょう。

犬種によっては子犬の時から先天性の病気が見られるほか、子犬の頃は感染症になりやすいく、また進行性の病気は若いほど早く進むので、普段から全身のチェックを忘れないようにしましょう。

■子犬~5、6歳くらいまで

おすすめの受診頻度:年に1回

最低1年に1回は受けることをお勧めします。

3歳くらいからレントゲン検査を受けるようにし、胸部・腹部や骨・関節のチェックも行えばさらに安心です。

■7歳以上

おすすめの受診頻度:半年に1回

7歳以上の老犬期になってくると、がんになりやすくなるほか臓器などの病気にもかかりやすくなってきます。そのため、血液検査の項目を増やすことを推奨する病院も多いです。
よって、半年に1回の頻度で受けるのがよいでしょう。

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健康診断のメリット、デメリットは?

愛犬の健康維持と長生きさせるために健診は必要ですが、メリットだけでなくデメリットもあります。

メリット
  • 疾患の早期発見によって、早期に治療が開始できる
  • 検査項目以外で異常が見つかる可能性がある
  • 診断結果を聞くことで安心を得ることができる。
デメリット
  • 犬にとって精神的・身体的に負担がかかる
  • 飼い主にとって経済的負担・時間的負担がかかる
  • 誤診もありうる。
    偽陽性:病気ではないのに病気と診断(過剰治療・過剰診断)
    偽陰性:病気なのに病気でないと診断(手遅れ)

さいごに

本当に必要な検査を必要な時期に受けられるようにしてあげられたら、これ以上のことはありませんね。

普段からしっかり愛犬を観察してあげて、犬の普段の状態を把握しておくことが、犬を健康で長生きさせてあげる何よりの秘訣です。