犬のうんちが出ない!しない!老犬にも効く、犬の便秘解消法

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現在、日本人で便秘の悩みを抱えている人は多くいます。

犬も便秘になってしまう事をご存知ですか?

便秘は、犬の病気、事故の後遺症のサインであるケースがあります。

今回は、犬の便秘について、種類・原因・対策(解消法)・予防法などをまとめましたのでご紹介します。

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うんちが何日出ないと便秘?

犬の一日の正常な排便回数は、平均2~3回前後です。

この規則正しいサイクルから大きく外れる場合、具体的には2日以上便が出ない場合は便秘になっている状態です。

また5日以上、うんちが出ない場合は病気かその他、腸に異変を起こしている場合が
あります。

よって、うんちが2日以上出ないときには、なんらかの対処の必要があります。

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犬の便秘の症状とは?便秘には急性と慢性がある

急性の便秘

犬が水分不足食べ物の繊維質が足りない運動量が少ないなどの些細な理由で急に便秘になる事もあります。

このような急性の便秘では、マッサージをしたり食べ物を変えるといった対応をすればよく、さほど心配はないことが多いです。

  

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慢性的な便秘

犬の便秘が慢性化すると、悪玉菌から発生するガスがお腹に溜まり、体内に毒素を溜めることになって体に悪影響を及ぼします。

また中には「巨大結腸症」と言って大量の便が結腸内に溜まり、腸のぜんどう運動が低下して慢性的な便秘になります。

この巨大結腸症は繰り返し、慢性化するためにこの病にかからないように注意しなくては
いけません。

巨大結腸症は、交通事故の後遺症で骨盤骨折、神経損傷などからも起こることがあります。

この病気が慢性的になった場合は、動物病院で「部分的結腸切除手術」などをして便を溜めておく部分を取り除くなどの大きな手術をしなければならない場合もあるので注意が必要です。

また動物病院では、内科的治療の一つとしてお腹が緩くなる薬や、食事療法の指示が出る場合もあります。

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便秘の原因・予防方法

便秘の原因は、実にさまざまなものがあります。

便秘の原因をしっかりと見極めることが、便秘の解消・予防につながります。

  

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精神的なストレス(環境の変化など)

犬は、次のようなちょっとした環境の変化に敏感で、その精神的ストレスで便秘になることがあります。

  • 家を引っ越して違う環境に移った
  • 飼い主に赤ちゃんが生まれた
  • 違う犬、または猫などを後から飼いだした
  • 大好きな飼い主さんと離別した

このような場合はメンタル的に飼い主がケアをして、心を落ち着かせてあげてください。

  

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不規則な生活

快食、快眠、快便の言葉があるように、犬にも規則正しい生活環境を整えることが便秘の予防になります。

食べ物、運動、寝る時間と犬の毎日の生活リズムを整えましょう。

食べ物の変化

今まで食べ慣れていたドッグフードを急に違うものに変えた場合も、便秘が起こることがあります。

新しいドッグフードに変える時には、今まで食べていたものに少量ずつ、新しいドッグフード
を混ぜて徐々に交換していくのが理想的です。

水分不足

便秘の原因で多いのが水分不足です。

犬が一日に摂取する水分量の目安は、体重5kgの犬で約250㎖~500㎖です。

ドッグフードで特に乾燥タイプの物は、お腹の中の水分を吸い込んでしまうので水を多めに用意しなくてはいけません。

腸の中で便が固くならないように、常に犬が新鮮な水を飲めるような環境に整えておきましょう。

日頃から、犬がしっかり水分を摂取できるような状態にしておきましょう。

特に暑い夏の場合、絶対水分量が減るので一箇所だけではなくて犬がよく居る箇所に水をおくようにすると良いです。

運動不足

適度な運動は、排便を促す筋力がつくので効果的です。

運動不足により筋力が低下したり、ストレスを溜め込むと腸の動きが鈍くなり便秘になってしまいます。

日頃から、規則正しい運動を習慣付けましょう。

様子を見て運動量が少ない場合には、もう少し散歩の時間を長くした方が良いです。

病気

腫瘍、ポリープ、ヘルニアのほか、オス犬の場合は前立腺肥大などの病気にかかっていると便秘になることがあります。

異物を食べてしまった場合

犬が、小さなおもちゃ等を誤飲してしまうケースがあります。

その場合、誤飲したものが腸に届いた頃から腸が詰まってしまい、腸閉塞を起こします。

犬の体が異物を体外に出そうとして、何度も嘔吐を繰り返すようになります。

動物病院で診察を受けてもレントゲンには金属類しか映らないので、腸に詰まってしまった場合は内視鏡の検査をする場合があります。

便秘の治し方・対処法(便秘解消法)は?病院に行くのは便秘何日目から?

ご自宅でできる便秘解消法をご紹介します。

このような方法を行っても、まる2日便が出ない場合には動物病院を受診することをおすすめします。

マッサージをしてあげる

仰向けに寝かせて、柔らかく強い力を加えずにお腹をマッサージしてあげましょう。

おへその左右1センチほどに腸の動きを整える色々なツボがありますので、優しく押すと効果的です。

オリーブオイル、無塩のバター

オリーブオイルは主成分の「オレイン酸」の働きで、腸の運動を促す効果があります。

また、無塩バターを少量与えることで、油分でお腹の中の便を通しやすくします。

ヨーグルト、無糖プレーン

ヨーグルトも腸に届くタイプの無糖のものを選んで、少量ずつあげてください。

一度に沢山の量を与えると、逆に下痢になる場合があるからです。

牛乳を飲める犬には、ヨーグルトも良いでしょう。

なお、牛乳をあげるとお通じがよくなるという方もいますが、それはお腹をくだしているだけです。ですので、牛乳よりもヨーグルトの方がいいでしょう。

リンゴ、キャベツ、さつまいも

リンゴに含まれる「ペクチン」が善玉菌を増やしてくれるので、便の硬さを和らげてくれます。
また、キャベツやさつまいもには、多くの繊維質が含まれているので排泄を促してくれます。

ただ、キャベツは甲状腺の病気を持つ犬には注意が必要なので、愛犬の健康状態を把握しながら与えてください。

サプリメント・ビオフェルミン

犬用の便秘サプリメントも販売されているので、それを利用するのも一つの手です。

また、人間用の「新ビオフェルミンS」は、乳酸菌が主成分ですので腸内環境を整える効果があり、犬に与えても副作用はありません。

ビオフェルミンを与える量は、体重10キロ未満は1錠/日、10キロ以上は2~3錠/日の量で良いでしょう。

老犬が便秘がちになる理由と便秘対策

若い頃と違って老犬になると、体全体的な筋力や体力の衰えから便秘がちになります。

もちろん、適度な運動は良いことですが、老犬ですのであまり無理をさせるのもよくありません。

こうした場合は、今までのドッグフードに繊維質の多い野菜を取り入れた食事に切替えたり、便の様子を見ながらヨーグルト等も加えてあげる、あるいはビオフェルミンを与えるのも有効ですので、これらの方法で様子を見てみましょう。

それでも出なければ、犬の体温くらいのお湯をスポイトで肛門に注入してから、おへそや肛門付近を優しくマッサージするという手もあります。

念のため、かかりつけの獣医さんに確認してから行ってください。

スムーズに排便ができるようになると、老犬の体にも負担が少なくなります。

さいごに

犬の便秘について、原因や対処方法などを見てみると、人間の場合と共通点が多いことに気づきます。

ただ、犬は痛くて苦しい時でも背中を丸めて、じっと耐えるだけしかできず何も言えません。

ですので、飼い主さんが犬の排泄状況を日頃からしっかりと観察してあげることが、犬の健康を守ることにつながります。

人間と同様に、犬にとってもお通じは健康のバロメーターといえますね。