ゴールデンドゥードルは、ペットショップではあまり聞きなれない犬種ですよね。
ゴールデンドゥードルは、ゴールデンリトリバーとプードルの掛け合わせによって誕生した二重純血犬種です。
芸能人では鶴田さやかさんがゴールデンドゥードルを飼われています。
今回は、このゴールデンドゥードルの価格・値段、性格や抜け毛、ブリーダーなどについてまとめましたので、ご紹介します。
犬種と名前の由来
ゴールデンドゥードルは、1988年にオーストラリアのブリーダーによって作られました。
アレルギーを持つ人のための盲導犬を作り出すため、ゴールデンリトリバーに抜け毛が少なくアレルギー反応を起こしにくいプードルを掛け合わせたのです。
なお、JKC(ジャパンケネルクラブ)のように純血種のみを登録する団体では、正式な血統として認定されておらず、血統書の発行はできません。
犬アレルギー反応を起こしにくいといわれる理由
ゴールデンドゥードルは、犬アレルギー反応を起こしにくいといわれています。
プードルの特徴の一つである毛が抜けにくい性質が、アレルギーフレンドリー(アレルギーを起こしにくい)と言われているためです。
さらに、仮に毛が抜けたりフケが出たとしても、他の毛に絡まることにより、フケや抜け毛が周辺に舞い上がりにくいので、アレルギー反応が起こしにくいとされています。
ただし、アレルギー反応の原因が、抜け毛以外(唾液・フケ・ホコリ・ダニ等)にもあるため、アレルギーフレンドリーとする根拠が科学的に証明されておらず、この犬が確実にアレルギーフレンドリーとは言い切れないのでご注意ください。
そのため、飼うことを検討されている場合、ブリーダーさんや医師に相談されたほうがよいでしょう。
ちなみに、このゴールデンドゥードルという名前の由来ですが、ゴールデンはゴールデンリトリバー、ドゥードルはプードルの「p」を逆さまにして「d」にしてドゥードルになったといわれています。
ドゥードルを英語で翻訳すると、“いたずら書き”というらしく、性格にぴったりということで名づけられたとされているほど、人懐っこい犬種とされています。
性格・性質などの特徴
■穏やかでのんびり屋さん
■人、犬に対してフレンドリー
■従順・素直なのでしつけしやすい
■非常に賢い
■運動能力が高く、運動量も多い
ゴールデンリトリバー、プードルともに、非常に賢い犬種で、その知性の高さから、調教や訓練などがしやすいといわれています。
プードルの人なつっこさと、ゴールデンリトリバーの穏やかで友好的な性格をもち、人と強い信頼関係を築けるため、非常に飼いやすい犬種といえます。
そのため、小さなお子さんがいる家庭の飼育にも向いています。
また、犬その他の動物にもフレンドリーに接することもできます。
ゴールデンドゥードルの両親の血筋は、狩猟犬の血を強く引き継いでいることから、運動能力は高く、必要な運動量は多くなるため、1日30分以上の運動が必要です。
盲導犬の他にも、被災地での災害救助犬、介助犬などに使われており、運動能力、体力、知力も兼ね備えた、まさに心強い犬種ともいえます。
ゴールデンドゥードルの見た目は?
■ゴールデンレトリバーとプードルの中間くらい
ゴールデンリトリバー、プードル、ゴールデンドゥードルを見比べてみましょう。
この写真は一例ですが、ゴールデンレトリバーとプードルの中間くらいの見た目になることが多いといわれています。
簡単にいうなら、「プードルのような巻き毛のゴールデン」ですね。
ゴールデンリトリバー
プードル
ゴールデンドゥードル
いかがですか?
プードルとゴールデンの中間が多いとはいえ、当然ながらどちらかの特徴が強く出ている子もいます。
大きさ・体重(スタンダード、ミディアム、ミニチュア)
このゴールデンドゥードルは、サイズは3つあります。
- スタンダード
[体高50~70センチ 体重20~30キロほど]
ゴールデンリトリバーのサイズになることも多々あります。
- ミディアム
[体高40~55センチ 体重13~20キロほど]
ゴールデンリトリバーとプードルともに、小柄な個体を掛け合わせているものが多いようです。
- ミニチュア
[体高35~45センチ 体重7~13キロほど]
親がミニチュアプードルもしくはトイプードルだと、ミニチュアとされます。
寿命は?
■10~15歳
寿命は10歳~15歳といわれており、親(純血)よりも丈夫で長生きするといわれています。
かかりやすい病気は?
- 股関節形成不全
ゴールデンリトリバー、ラブラドールリトリバーなど大型犬に発症しがちです、先天性以外には、運動不足、栄養不足が原因となる場合があります。
- 進行性網膜萎縮症
目の病気で網膜の異常が原因です。暗いところが見えにくくなったりするため、散歩をしたがらなくなったりします。
- フォンウィルブランド病
止血機能が異常になり、出血が止まりにくくなる症状の病気です。
この他に、膝蓋骨脱臼、肘関節形成不全、胃拡張・捻転、耳の感染症などにも注意が必要です。
毛色(カラー)・毛質は?
主な毛色は、白・クリーム・アプリコット・ブロンド・茶・黒です。
毛質については、次のような特徴がありますが、2犬種の血が入っているので、個体によってさまざまです。
- ストレート
ゴールデンリトリバーの血筋が強いためか、巻きが少ないです。
- 緩やかウェーブ
プードルのカールと、ゴールデンリトリバーのストレートが混合で入ることもあります
- カール毛質
プードルの血筋が強いのでしょう。プードルと間違われるほどの外見の個体もあります。
抜け毛の量は?
プードルの血筋が入っているので、純血ゴールデンよりも抜け毛の量が少ないとされています。
勿論、毛質同様個体差はありますので、抜け毛の量もまちまちです。
毛のお手入れは?(トリミング・カット・ブラッシングなど)
■トリミング・カットは2、3カ月に1度ほど必要
■ブラッシングも定期的に行う必要あり
プードルの特徴を引き継いでおり抜け毛が少ないため、プードルほどの頻度は必要ないものの、カットは定期的(2、3カ月に1度ほど)に必要です。
あまりにも怠ってしまうと、縺れや毛玉ができ、愛犬にストレスを与えてしまう結果になるので、気を付けましょう。
トリミング価格はこのようになりますが、SHOPによって差はあります。
・シャンプー:9,000円~15,000円
・シャンプーカット:12,000円~18,000円
サマーカットやライオンカットなどで、更に短くさっぱりする人もいるようです。
いずれにしても、毛質によって値段差がありますので、お店に相談してみると良いと思います。
ブラッシングについても、個体差によって必要度が変わってきます。毛が抜けやすいゴールデンリトリバーよりもブラッシングはこまめに行った方がいいでしょう。
巻き毛のため、運動、水遊びの後の皮膚のお手入れなどを怠ると、臭いや皮膚の病気などが発生するおそれがあります。
運動量が多い分、毛のお手入れも日頃からしっかりと行うことが大切です。
価格・値段の相場は?
■20万~30万
価格の相場は大体20万~30万とされています。
盲導犬や救助犬を目的としてブリーディングされてることも多いので、そういった場合はもう少し値段が張る場合もあります。
購入方法は?
まず、基本的にゴールデンドゥードルは、ペットショップ・販売店には居ません。
ゴールデンドゥードルを繁殖するには、綿密な計画のもとでのブリーディングが必要になり、特に目的サイズに到達させるための技術を要するからです。
日本のペットショップで売られている場合、そのほとんどが(※)二重純血犬種ではなく、プードルとゴールデンレトリーバーのミックス犬(純血種の掛け合わせ)です。
(※)二重純血犬種とは、2つの異なる純血犬種を交配した犬をもとに何世代にも渡ってブリーディングを重ね、両犬種の良点を出すために固定化された犬種です。そのため、単なる純血腫同士の一代かぎりの掛け合わせであるF1ミックス犬とは違います。
オーストラリアに信頼できるブリーダーがいますので、個人輸入する選択肢もありますが、言葉の問題もありますし、自分に十分な知識が無いとトラブルの元にもなります。
ゴールデンドゥードルの購入を検討されている方は、輸入代行サービスを利用するのも一つの手ですが、まずは国内で信頼できるブリーダーさんを探されることをおすすめします。
ゴールデンドゥードル、オーストラリアン・ラブラドゥードルとの違い
- ゴールデンドゥードル
「ゴールデンレトリバー」と「プードル」の2犬種を掛け合わせた二重純血犬種。
- オーストラリアン・ラブラドゥードル
「ラブラドールレトリバー」と「プードル」を主体に、次の4犬種を掛け合わせたもの。つまり、ラブラドゥードルは、二重純血犬種ではありません。
・アイリッシュ・ウォーター・スパニエル
・カーリー・コーテッド・レトリーバー
・アメリカン・コッカー・スパニエル
・イングリッシュ・コッカー・スパニエル

まとめ
頭も良く穏やかで、人にも動物にも優しいゴールデンドゥードゥルは、犬アレルギーの方にも飼いやすいということで、飼育数も増えています。
ゴールデンドゥードルは、人間社会でとても大きな役割を果たしてくれる犬種といえますね。
さいごに、お座りやお手、死んだふりなどの芸をするゴールデンドゥードルをご覧ください。