潰れた鼻にぱっちりおめめ。
まさに「ぶさかわ」という言葉がぴったりのフレンチブルドッグですが、一体どんな犬なんでしょう?
そこで今回はフレンチブルドッグの性格は飼いにくい?人気色と珍色ハニーパイドも紹介
ということで、フレンチブルドッグの特徴や、飼う際の注意点をまとめました。
飼いたい!と思っている方や、飼うかどうかまだ悩み中…という方も、是非ご覧ください。
記事の後半では、「フレンチブルドッグの飼育体験談」も掲載していますので、ぜひご覧ください。
飼いにくい?性格はルーツの闘犬とは真逆!
▶ おおらか、甘えん坊、人なつっこい、飼い主に従順
▶ 攻撃性や縄張り意識は低め
フレンチブルドッグのルーツには諸説ありますが、闘犬種のイングリッシュ・ブルドッグとされる説が有力です。
しかしながら、フレンチブルドッグの性格は闘犬種とは正反対。
フレンチブルドッグの性格はおおらかで飼い主が大好きな甘えん坊なんです。
そして愛情深く、愛情表現も非常に豊か。
ですので、フレブルは家庭犬として飼いやすく、理想的な性格といってもいいでしょう。
ただ興奮しやすいので、戦いごっこや紐の引っ張り合いは避けた方がよいです。
こちらは、子犬のフレンチブルドッグに芸を教え込んでいる様子です。
自分でベルを鳴らしてご飯をねだる姿は、なんとも微笑ましいです。
よく吠える?無駄吠えしない?
▶ あまり吠えない
フレンチブルドッグは、比較的吠えない犬種であると言われています。
フレンチブルドッグは縄張り意識や攻撃性が低めなので、その影響が大きいのかもしれません。
ですので、吠えに関しても飼いやすい犬といえますね。
ただ吠えない犬種でも育て方次第では、吠える犬にもなりかねません、
周囲に迷惑をかけないように、きちんとしつけをすることが大切です。
飼いにくい?飼い方としつけ
▶ 特に暑さに弱いので室温に注意
▶ 食欲旺盛なので太らせすぎないように
▶ しつけは根気よく行う
特に暑さに弱いので室温に注意
フレンチブルドッグは口と鼻の構造上、体温調節が苦手で特に暑さに弱いので、夏は冷房、冬は暖房をかけて室温を最適な状態に保ってください。
お留守番をさせている間も人がいないからと言って、冷暖房を切ってはいけません。
食欲旺盛なので太らせすぎないように
また食欲旺盛なので、餌の与えすぎや栄養バランスには気を付けてないと肥満になるおそれがありますので注意が必要です。
しつけは根気よく行う
しつけに関しては、根気が必要な子が多いです。
フレンチブルドッグはおおらかですが頑固な一面もあるので、なかなか教えていることを覚えてくれないこともあります。
また、集中力もあまり長く続かないので、教える時は15分以内に抑えて教えていきましょう。
きちんとしつけをすれば、飼い主のために一生懸命尽くしてくれるとても素敵なパートナーになってくれますよ。
散歩時間
▶ 1日1~2回、1回の散歩時間は20~30分程度
散歩は朝夕の2回(20~30分ずつ)で、暑い時に行くのは避け、呼吸が苦しくならない程度ににすること。
フレンチブルドッグは本来運動があまり必要ではないので、お散歩は軽めに。
他の犬と同じつもりでたくさん歩かせると、呼吸が苦しくなってしまい、場合によっては病気の原因になることもあります。
また熱中症になりやすい犬なので、夏場の散歩は朝早い時間か夜遅めの比較的涼しい時間帯にしましょう。
毛質や毛色の種類と、人気色と珍色のハニーパイドは?
▶ 毛質: ダブルコート
▶ 毛色:ブリンドル、パイド、クリーム、フォーン
フレンチブルドッグの毛質は、柔らかい下毛と、硬くて短い上毛のいわゆる「ダブルコート」です。
毛色は黒がベースの「ブリンドル」、白をベースに部分的に黒色等の差し色が入る「パイド」、オフホワイト一色の「クリーム」、茶色がベースの「フォーン」の大きく分けて4種です。
画像で見ていきましょう。
▶ ブリンドル(黒ベース)
▶ パイド(白ベースに黒などの差し色)
▶ クリーム(全身オフホワイト)
▶ フォーン(茶色がベース)
この中で人気は「パイド」です。
やはりフレンチブルドッグといえばこの色でしょう。
定番であるという以外にも、差し色の入り方に個性があり、その子だけの模様があることも人気の理由のひとつです。
そのパイドの中で、差し色が黒ではなく薄茶色のものを「ハニーパイド」と呼び、これがとても珍しく、そして人気の色です。
ハニーパイドは動画でどうぞ。
元気に動き回る男の子がとても可愛いです。
一見、全身クリーム色に見えますが、よく見ると白ベースに薄茶色の差し色があるのが分かります。
▶ ハニーパイド
抜け毛の量はどれくらい?
▶ダブルコートのため、抜け毛が多い
フレンチブルドッグは短毛なので一見抜け毛が少ないように思われがちですが、実はとても抜け毛が多い犬種です。
ダブルコートの犬はアンダーコートの量を調節することによって季節の気温差に対応します。
よって、季節の変わり目になるとお部屋の中が毛玉がたくさん…なんてことはよくあるのです。
飼う時には、掃除機やコロコロでのお掃除をこまめにする必要があることを覚えておくとよいでしょう。
大きさや体重、体の特徴
▶体高: オス:30~31.5cm、 メス:29~31cm
▶体重: オス:10~13kg、 メス:9~12kg
個体差はあるものの比較的ガッチリとした骨太、筋肉質体型です。
よって見た目は小ぶりですが、重さはあります。
短い手足で重たい体をしっかりと支えているのが特徴です。
また、ガッチリ体型とは裏腹にその皮膚はとても柔らかく、たるんでいます。
大きさ的には小型犬サイズであまり大きくならないので、比較的狭い家でも飼うことが可能です。
体以外の特徴といえば、その大きな顔。
一番の特徴は「しし鼻」と呼ばれる、ブヒブヒ鳴るつぶれた鼻に、「バット・イヤー」と呼ばれるこうもりのような大きな耳(立ち耳)です。
また、歯は受け口になっているのが基本です。
可愛らしい目は犬としては珍しく、白目の割合が多いので、感情を目から読み取ることができます。
原産国フランスでも昔から愛玩用のペットとして飼われてきたように、見ていて全く飽きることのないとても愛らしい犬なのです。
臭いはする?
▶ 他の犬種に比べて臭いは強め
フレンチブルドッグは、他の犬に比べて臭いは強めと言われています。
原因は皮脂の多さと体のしわの多さです。
皮膚がたるんでいるためそこに皮脂や汚れが溜まりやすく、それが匂いの素になります。
できるだけ毎日、ブラッシングをしてから体や顔のしわの間等を丁寧に拭きとってあげてください。
また、歯の構造上汚れがたまりやすいので、口臭予防になる歯磨きも忘れずに。
日々のケアは少し面倒に感じてしまうかもしれませんが、その分愛犬との絆が深まります。
平均寿命は?最高どのくらい生きるの?
▶平均寿命10~11歳、最高齢は20歳という記録も
フレンチブルドッグは短頭種のため病気になりやすく、他の犬に比べて若干短命な傾向にあります。
しかし現在では医療の発展もあり、平均より長生きできる子はたくさんいます。
長生きしてもらうためには、適度な運動と毎日のケア、体調をしっかり観察し、異変を感じたらすぐ病院へ連れていくことを習慣づけておくことが重要です。
なりやすい病気とは?
▶ 短頭種気道症候群(鼻腔狭窄症や軟口蓋過長症など)
▶ 眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)・眼瞼外反症(がんけんがいはんしょう)
▶ アトピー性皮膚炎
▶ がん(癌)
▶ 肥満(メタボ)
フレンチブルドッグはその最大の魅力であるしし鼻が原因で、鼻腔狭窄症や軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)などの病気になりやすくなっています。
これらの病気をまとめて短頭種気道症候群と言います。
どれも体の構造上呼吸がしにくくなる病気で、命にかかわるものになります。
外科手術をすることで改善されることが多いので、いびきをよくかく、呼吸がしづらそう…等の異変を感じたら病院へ。
また、飼い始める際にはもしもの時に備えて、手術の保障をしてくれるペット保険に加入しておくこともおすすめします。
フレンチブルドッグの購入方法、価格相場は?
▶ ペットショップ
▶ ブリーダー
▶ 里親
▶値段は15~30万円が平均、毛色によってはもっと高くなることも
現在ではペットショップで多くの犬種を扱っているため、近くのペットショップでフレンチブルドッグを入手することが可能です。
価格はおよそ15万~30万円で、珍しいハニーパイド等の毛色の子はもっと値段が高くなることもあります。
ペットショップで買うのが一般的になっていますが、もちろんブリーダーから購入することもできます。
いずれにしても、飼育環境や犬の健康状態をよく見極め、悪質業者から購入することのないように注意が必要です。
フレンチブルドッグの飼育体験談
実際にフレンチブルドッグを飼っている方からアンケートをとりましたので、ぜひ参考にしてくださいね。
犬種の一般的な傾向だけでは、分からない部分も見えてくると思います。
1. あなたのご年齢:32歳 2. あなたのご性別:女性 3. あなたのご職業:会社役員 4. あなたのお住まい:岡山県 5. お住まいの環境:昨年7月より一戸建て、それ以前は2LDKアパート 6. 同居人数:私と小学4年生の娘との二人暮らし 7. ワンちゃんの犬種:フレンチ・ブルドッグ 8. ワンちゃんの性別:男の子 9. ワンちゃんの年齢(何歳のときのことを書いたか):生後3か月〜5歳 10. ワンちゃんの体重や大きさ:体重13キロ 骨格が大きいため太っていると言われるが、獣医の話だと標準的な体格。筋肉質でガッチリした体型をしています。 11. ワンちゃんの毛の色:黒地に所々白い部分があります。 12. ワンちゃんが覚えた芸:おすわり。待て。
▶ いつどこからどのように迎え入れましたか?購入代金はいくらでしたか?ワンちゃんは何歳でしたか? ・ 購入代金 :20万円程。初回のワクチン代金とお迎え後2週間程度のエサ代(ブリーダーさんが準備してくれていた)血統書の登録料、込みのお値段でした。
▶ これまでかかった病気などの治療代と時期は?
▶ 性格や特徴は? 顎の力がとても強いので、エンピツやぬいぐるみは、30分もあれば粉々にします。 普段はとても大人しくマイペースでソファで寝ている事が多いですが、自分の大切な物への執着心が強いので奪われると思うと噛み付く事があるので、注意しながら対応しています。 執着心や恐怖心から噛み付こうとする事がありますが、その時以外は決して噛みません。 一緒に暮らしている他の犬に対しても、とても優しいリーダーです。 人や犬が大好きでフレンドリーです! 来客があると誰にでも遊んで欲しいアピールをしますが、小学生未満の子供だと簡単に押し倒してしまう力があるので注意が必要です。 運動も大好きですが、暑さや寒さに弱い犬種なので夏や冬は温度に注意が必要です! 熱中症になってしまう危険があるので、服を着たり時間帯など気をつけなければいけません。 運動は大好きですがスタミナがないので、20分程度の散歩で満足しているようです。 体が大きく力は強いですが、愛嬌があり基本的に穏やかで可愛いです!
▶ しつけのしやすさ マイペースで頑固な一面もあるので、怒るよりも褒めてあげる方が効果的に感じます。
▶ 吠える大きさ、時間帯や頻度
▶ 吠え対策 ご近所さんに聞いたところ、お互い一戸建てのおかげか、ほとんど鳴き声は聞こえないようです。
▶ 抜け毛の量、時期 抜け毛はとても多く、生え変わりの4~7月ぐらいの時期になると、撫でてあげるとドッサリと毛の束ができます。 毛質が硬く短いので、洋服についた毛は取りやすいです。
▶ 抜け毛対策 日頃からのブラッシングが大切です。 短毛の犬なので、櫛のタイプよりも、ラバーブラシがオススメです! 犬も気持ち良いようです。 室内に毛が落ちるのを防ぐには洋服を着せてあげるのも、効果があります。
▶ 体臭・口臭などのニオイはある? 顔のシワに皮脂が溜まるので、濡れたティッシュやタオルなどで1日一回程度拭いてあげると匂いも防げます。
▶ ニオイ対策 さすがに何カ月もお風呂に入れないと臭ってくるので、1カ月に一回程度お風呂に入れてあげる事を心がけています。
▶ 飼っている時に感じた大変なこと、困ったこと、注意すべきこと ・ 夏は熱中症に気を付ける
・ 冬場も温度管理のため、暖房をつけていて夜間は加湿器もつけて管理します。フレンチブルドッグは、鼻が短いので温度調節が苦手な犬種なので注意しています。
・ 抜け毛が多いので掃除が大変
・ 噛み癖
・旅行の時には、常に心配してしまう |
1. あなたのご年齢:34歳 2. あなたのご性別:女性 3. あなたのご職業:兼業主婦 4. あなたのお住まい:山梨県甲斐市 5. お住まいの環境:3LDKの賃貸アパート 6. 同居人数:家族3人と同居 7. ワンちゃんの犬種:フレンチ・ブルドッグ 8. ワンちゃんの性別:男の子 9. ワンちゃんの年齢(何歳のときのことを書いたか):1歳〜9歳 10. ワンちゃんの体重や大きさ:体重14kg 少し大きめで体格がよい 11. ワンちゃんの毛の色:黒地に少しグレーと白毛混じり(ブリンドル) 12. ワンちゃんが覚えた芸:おすわり、お手、待て
▶ いつどこからどのように迎え入れましたか?購入代金はいくらでしたか?ワンちゃんは何歳でしたか? ・ 購入代金 :ちょうど生後3ヶ月の子犬で、代金はセールで5%オフになっていて16万円くらいでした。
▶ これまでかかった病気などの治療代と時期は?
▶ 病気やケガ以外で、月々・毎年かかる経費は? ① 食費 :5,000円(毎月)
▶ 性格や特徴は? ものすごく寂しがりやで甘えん坊です。
▶ しつけのしやすさ 性格が穏やかで頭の回転も良いので、しつけに苦労したことはありません。吠え癖も元々ありませんでした。
▶ 吠える大きさ、時間帯や頻度
▶ 吠え対策 温厚な性格で吠え癖がなかったため、実施する必要がありませんでした。
▶ 抜け毛の量、時期 短毛種のため、春と秋の抜け毛の時期も掃除が大変になるくらいは抜け落ちていませんでした。
▶ 抜け毛対策 皮膚が弱かったため、皮膚の調子を整えるためにブラッシングを定期的にしていました。結果的にこれが抜け毛対策にもなっていたと感じます。
▶ 体臭・口臭などのニオイはある? なんとも言えない体臭・口臭がありますが、見た目からして臭いがしそうな犬種ですので、個性として捉えていました。
▶ ニオイ対策 臭い対策と皮膚の健全化のため、冬場は月に一回、夏場は2週間に一回の頻度で低刺激のシャンプーで洗っていました。
▶ 飼っている時に感じた大変なこと、困ったこと、注意すべきこと ・温度調節に注意する 短頭種ですので暑さに弱く熱中症になりやすいので、一年中家の中は冷暖房で室温を調節していました。
・ヘルニアに気を付ける 足の短い犬種はヘルニアになりやすいといわれたので、段差をジャンプさせたりしないように補助をしたりして、足腰に負担がかからないように注意していました。 |
さいごに
フレンチブルドッグはとてもかわいくて愛嬌のある犬です。
きっとあなたの素敵な家族になってくれます。
犬を飼う前にはきちんと準備をし、万全の体制で迎え入れてあげてくださいね。
最後に大きないびきをかいて寝ているフレブルちゃんをご覧ください。
その愛くるしい姿を見ていると、まるで人間のように見えてくるかもしれません!