「キャバプー」とは、キャバリアとトイプードルのミックス犬です。
別名プーキャバとも言われてます。
キャバリアの正式名称って、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルなんです。
とても長いのでキャバリアと略称されてますが、その昔はイギリス王室で非常に愛されていたといわれています。
トイプードルもフランスの貴族たちから人気を集めた犬種で、フランスの国犬にもなり、優雅な印象が特徴ですね。
今回は、そんなキャバプーのキャバプーの性格、病気、抜け毛、寿命、カットの頻度や料金などについて、ご紹介します。
見た目は?キャバリアとトイプードル、どっちに似てる?
まずは、キャバリア、トイプードル、キャバプーの画像を見比べてみましょう。
キャバリア
トイプードル
キャバプー
■全体の印象
全体的な印象としては、大きさ・体型はキャバリア寄りに、被毛(毛質・毛色)はプードル寄りになる傾向があります。
ただ、キャバリアとトイプードルのどこの特徴が引き継がれるかは個体差がありますので、それによって印象はいろいろ変わってきます。
次に、各パーツを見ていきましょう。
■目
目は、キャバリアの丸くてたれ目風な特徴を引き継いでいるキャバプーが多いようです。
キャバリアの大きな目をクリクリして見上げられると、何とも言えない幸せ感です。
■耳
キャバリア、トイプードルともにたれ耳ですが、キャバリアのように飾り気のある優雅な長い耳になる子が大多数です。
ただ、カットの仕方で、トイプードルのような外見になったりもします。
■しっぽ
キャバリアの羽毛のような飾り毛がついた長いしっぽを引き継ぐことが多いです。
被毛がトイプードルだと、「あれ?トイプードルにしてはしっぽ長いね!」などと言われたりするようですよ!
■体型
キャバリア寄りの体型になることが多いです。
トイプードルよりもキャバリアの方が身体が大きいので、成長につれてどのサイズになるかはその個体差によっても変わってきます。
■毛質
トイプードルのカールして柔らかい被毛になることが多いですが、中にはキャバリアのような長毛で絹のような毛の子も生まれてきます。
■毛色
トイプードル寄りの毛色になることが多いです。
ブラック・ホワイト・ゴールド・ルビーカラー(レッド)・ブレンハイム(茶色と白)・トライカラー(黒と白)などと多彩にあります。
成犬の大きさ(体高、体重)
■平均体高 30~32センチ
■平均体重 6~7キロ
サイズは、キャバリアサイズ、トイプードルサイズ、その中間サイズと別れます。
平均体高としては30~32センチほどの大きさで、平均体重は6~7キロが平均です。
性格・性質などの特徴
■陽気
■活発で遊び好き
■社交的
■従順
■のんびり屋さんのコも
■運動量は低~中程度
社交的で、人見知りもあまりしない性格は、キャバリア、トイプードル両方の性格を引き継いでいるといえます。
キャバプーは、陽気なトイプードルの性格も持ち合わせ、活発なので、飼い主さんとの遊びも喜んでくれます。
さらに、賢く社交的で忠誠心も高いため、とても躾(しつけ)がしやすいといわれています。
キャバリアゆずりの穏やかでのんびり屋さんな一面もありますので、初めて犬と生活をする方や、小さなお子さんがいる家庭でも安心して飼える犬種といえるでしょう。
また、キャバリアもトイプードルも活発な犬種ですが、運動量自体は低~中程度で、さほど多くはありませんが、毎日の適度な運動が必要です。
しつけのしやさ
学習能力が高く賢いプードルの特徴と、キャバリアの社交的な性格も受け継いでいて、忠誠心の高さもあり、飼い主とコミュニケーションをとりやすく、躾(しつけ)のしやすい犬種ともされています。
しかしながら、飼い主とペットの関係をきちんと築かないと、賢さがゆえにわがままな性格になる危険性もあります。
日々のコミュニケーションの中で、愛犬との良好な関係を築いていきましょう。
無駄吠えはある?
■無駄吠えは少ない
キャバプーの無駄吠えは少ないといわれています。
もともと警戒心が低く、無駄吠えが少ないキャバリアの性格を受け継いでいるためだと思われます。
無駄吠えは、恐怖心や警戒心から来ることが多いとされていますので、もし無駄吠えで悩んでいるなら、そういった心の問題を取り除いてあげることが無駄吠えの改善につながるかもしれません。
平均寿命
■12~15年
小型犬の平均寿命と同じくらいですね。
ニオイはある?
■体臭は少ない
キャバプーは、臭いがあまり気にならないという声が多いです。
体臭の少ないトイプードルの特徴が出ているのでしょう。
そじょため、室内で飼育しやすい犬種として好まれています。
かかりやすい病気
キャバプーのようなミックス犬はまだ歴史が浅いため、はっきりとはわかっていない部分もありますが、次の疾患にかかりやすいと言われています。
■股関節形成不全(股関節のゆがみ)
■膝蓋骨脱臼(膝関節の皿脱臼)
■白内障、進行性網膜萎縮症など(目の進行性疾患)
■僧帽弁疾患(心臓の病気)
■脊髄空洞症(脊髄の病気)
抜け毛の量
■抜け毛は少ない
トイプードルの毛質を受け継いでいる子ほど、抜け毛は少なくなります。
キャバプーは、トイプードルの毛質を受け継いでいる子の方が多いので、全体的な傾向としては抜け毛は少ないです。
ただし、成長過程で、キャバリアの毛質に変化することもありますので、油断は禁物です。
お手入れについて(トリミング・カット、ブラッシング、シャンプーなど)
■トリミング・カットは1~3か月に1度ほど。料金は6000~7000円程度
■シャンプーは3週間に1度ほど
■ブラッシングはこまめに(毎日が理想的)
トリミング・カットは1~3か月に1度ほど必要で、料金は6000~7000円程度が多いようです。
シャンプーは2~3週間に1度ほどで大丈夫でしょう。
キャバプーのブラッシングは、こまめにしてあげないと、毛が絡まって毛玉になったり、被毛の中の埃やフケが溜まり、ニオイのもとや皮膚病のものになるのでご注意くださいね。
キャバプーは、トイプードルの毛質やキャバリアの長毛を活かしたさまざまなカットスタイルを楽しめます。愛犬のおしゃれの幅も広がりますよ。
中には、ご自身で工夫しながらカットされている飼い主さんもいらっしゃいます!
このように色々なカットが楽しめます。
【価格・値段の相場】
■10万~15万円
個体・毛質・毛色などによってさまざまですが、10万~15万程が平均価格です。
【入手方法】
■ペットショップ
■ブリーダー
■里親募集サイト
最近ではミックス犬の流行もあり、キャバプーはミックス犬専門店だけでなくペットショップでも見かけるようになりました。
ブリーダーさんも多くはありませんが、国内では入手しやすい犬種といえます。
里親サイトでキャバプーで募集されている方もいますので、探してみるのもいいでしょう。
さいごに
いかがでしたか?
ミックス犬の歴史はまだ浅いので、どのような性格・性質が受け継がれるかまだはっきりとしたことは分かっていませんが、傾向としてはある程度分かっています。
キャバプーは、とてもしつけしやすいですし無駄吠え、ニオイ、抜け毛も少ないので、初心者の方でも飼いやすい犬種です。
また、カットによって愛犬の色々な表情やおしゃれを楽しめる犬種ともいえます。
最後に、子犬のキャバプーの動画をご覧ください。歯がゆいのか、人の手の甘噛みが止まらないようで、その仕草が何とも愛らしいです。