大型犬と超大型犬の一覧!性格や体重、飼いやすさなど[3/3]

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ロットワイラー

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頼りになる屈強な用心棒

[犬種] ロットワイラー
[原産] ドイツ
[別名] なし
[体高] オス:61~68センチほど メス:56~63センチほど
[体重] オス:50キロほど メス:42キロほど
[歴史] 最古の犬種の一つであり、祖先犬はチベタン・マスティフといわれています。古代ローマ帝国で、牛や羊などの護衛・統率、番犬などとして活躍していました。20世紀に入ってから現在に至るまで、その力の強さ、知性、服従・訓練性能の高さを評価され、警察犬や軍用犬などに採用されています。
[外観] 身体の大きさは、大型犬と中型犬の中間くらいです。全体的に、太くて頑丈な骨格と発達した筋肉をもっており、たくましい体格をしています。その屈強な身体に反し、優しそうな小さい垂れ目が印象的です。被毛は硬くて短く、毛色はブラックで、目の上、口の周り、肢の先、胸などにタンの斑があります。
[性格] 物静かでおおらかな性格をしており、飼い主や家族には愛情深く接しますし、飼い主には極めて忠実です。勇敢で警戒心が強く周囲の警戒をおこたらないので、家庭犬としてだけでなく番犬としても優秀です。しかし、その警戒心と防衛本能の強さから、人間に対する咬傷事故を数多く起こしており、その数はピットブルに次いで2番目の多さです。正しい訓練と飼育が特に必要な犬ですので、初心者が簡単に飼育できる犬ではありません。
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ワイマラナー

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@hvdaasが投稿した写真

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銀色に輝く万能の猟犬

[犬種] ワイマラナー
[原産] ドイツ
[別名] ヴァイマラーナー・フォアシュテーフント
[体高] オス:59~70センチほど メス:55~65センチほど
[体重] オス:30~40キロほど メス:25~35キロほど
[歴史] 祖先犬は、17世紀ごろからドイツのワイマール地方の貴族たちに飼われていて、ブラッド・ハウンドやライフフントなどの血が入っていたといわれていますが、詳細は不明です。彼ら貴族達によって、優秀な猟犬を作り出すためポインターやセターなどのさまざまな猟犬をかけ合わされ、19世紀に現在の姿に定まったといわれています。ワイマラナ―は、1929年まではドイツの門外不出犬として、他国に連れ出されることはありませんでした。古くから、さまざな手法の猟をこなせる「万能の猟犬」として活躍したといわれています。2015年現在では、おもにドイツでは狩猟犬として、アメリカやイギリスでは家庭犬やショードッグとして愛されています。
[外観] 均整のとれた見事な体型をしており、全身には発達した筋肉がついています。背はやや斜めになっており、頑強で長い四肢がすらっと伸びています。琥珀(こはく)色または青みがかったグレーの瞳が印象的です。被毛は光沢のある滑らかな短毛ですが、長毛のタイプもまれにあります。毛色はシルバーグレーですが、夏は日焼けによって茶色が強くなります。その輝く毛色と瞳からは、神秘的な雰囲気を感じさせます。
[性格] 人なつこく穏やかな性格をしていますが、狩猟本能が色濃く残っているため、運動量は多く、秘めた闘争心をもっています。知能が高く飼い主には極めて忠実ですので、しっかりと訓練をすれば絶対服従するといわれています。飼い主に危害をくわえようとするものには勇敢に立ち向かうため、番犬としても優秀です。
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紀州犬

イノシシにも怯まない勇猛果敢な犬

[犬種] 紀州犬
[原産] 日本
[別名] なし
[体高] オス:52センチほど メス:49センチほど
[体重] オス、メス:20~30キロほど
[歴史] 古くから、紀州地方の山岳地帯でイノシシやシカなどの狩猟犬として使われていました。かつては、日高犬、那智犬、大内山犬、太地犬、高野犬、熊野犬、明神犬などと呼ばれていましたが、現在では紀州犬に統一されました。1934年には、天然記念物に指定されています。
[外観] 中型犬で、発達した筋肉と頑丈な骨格をもっています。三角目と三角耳、頑丈な首元が特徴です。他の日本犬種に対して、頭部は大きめです。被毛はダブルコートで、上毛は硬くて短いストレート、下毛は柔らかく密に生えています。毛色は白が多く、赤、胡麻色などもあります。
[性格] 利口で、飼い主には極めて忠実です。警戒心が強く勇猛果敢な性格のため、飼い主や家族に危害を与えようとするものには容赦なく襲いかかります。優秀な紀州犬は1頭でイノシシを倒すほどの力と気性の荒さをもっており、過去には人間に咬みつく事故も起こっています。このような事故を起こさないためにも、子犬の頃からの正しいしつけ・訓練が必要不可欠です。

甲斐犬

古代日本犬の姿を今に伝える猟犬

[犬種] 甲斐犬
[原産] 日本
[別名] 甲斐、虎犬
[体高] オス:50センチほど メス:45センチほど
[体重] オス、メス:16~18キロほど
[歴史] 甲斐周辺(山梨県)の山中で、イノシシやシカの獣猟犬として使われていました。純血が保たれており、日本犬最古の姿を残すといわれています。1934年には、天然記念物に指定されています。
[外観] 中型犬で、細身でありながらも筋肉質な野性味あふれる体格をしています。特に四肢は強靭で、飛節(人間でいうところの踵部分)は見事に発達しています。三角形の立ち耳と三角目が特徴的です。被毛はダブルコートで、短くて硬いストレートの上毛と、柔らかい下毛に覆われています。幼犬時の毛色は1色ですが、成長すると虎毛(虎のような斑がある)に変わります。毛色の種類としてはブラック・タイガー、レッド・タイガーがあります。
[性格] かつては、気性が荒く攻撃的で「一代一主」(一人の飼い主に一生忠誠を尽くすという意味)といわれていました。現在では、愛玩犬として飼われることが多くなったためその性格は薄れつつあります。しかしながら、「一代一主」ほどではないものの、忠誠を誓った飼い主には絶対服従しますし、飼い主の家族や仲間にも愛情をもって接します。また、柴犬や秋田犬よりも性格は穏やかです。勇敢で周囲の警戒を怠らないので番犬としても優秀です。

四国犬

主人に忠誠を捧げる野性的な犬

[犬種] 四国犬
[原産] 日本
[別名] 四国、高知犬
[体高] オス:52センチほど メス:49センチほど
[体重] オス、メス:15~20キロほど
[歴史] 四国の高知の山岳地帯でイノシシ・シカ猟犬として活躍していました。産地によって阿波系、本川系、幡多系の3系統に分類されます。1937年には、天然記念物に指定されています。
[外観] 中型犬で、発達した筋肉に覆われた均整のとれた体格をしています。ピンと立った三角形の耳、目尻がやや釣り上がった小さめの目、背負った巻き尾または差し尾が印象的です。被毛はダブルコートで、短くて硬いストレートの上毛と、柔らかい下毛に覆われています。毛色は、胡麻色、レッドなどがあります。
[性格] 飼い主に対しては極めて忠実ですが、見知らぬ人には心を開きません。利口で普段は冷静ですが、狩猟本能が強いため闘争心と警戒心が強いので、状況によっては他の犬や動物などと喧嘩に発展するおそれがあります。そのため、番犬としては優秀ですが、初心者が飼育するには難しいといわれています。

秋田犬

「忠犬ハチ公」として有名な最大サイズの日本犬

[犬種] 秋田犬
[原産] 日本
[別名] 秋田
[体高] オス:67センチほど メス:61センチほど
[体重] オス、メス:34~50キロほど
[歴史]  祖先犬は、東北地方でマタギ犬として熊、鹿、猪などの猟犬として活躍したといわれています。江戸時代から明治期にかけては闘犬として使われるようになりましたが、それ以降は番犬や家庭犬として愛されています。1931年には、天然記念物に指定されています。
[外観] 日本犬の中では最も大きく、日本犬で唯一の大型犬です。骨太で頑丈な骨格と発達した筋肉をもち、がっしりとした体格をしています。三角形の小さい目、三角形で小さめの立ち耳、大きな巻き尾が特徴的です。被毛はダブルコートで、短くて硬い上毛と、柔らかい下毛に覆われています。毛色は、レッド、タイガー、胡麻色、ホワイトなどがあります。
[性格] 「忠犬ハチ公」として有名な犬で、そのエピソードのように飼い主には忠誠を尽くします。しかし、防衛本能が強いので見知らぬ人には攻撃性をむき出しにすることもあり、人に噛みつくなどの事故も起こっています。普段は冷静沈着ですが、元猟犬・闘犬としての強靭な身体能力と秘めた闘争心をもっているため、番犬としては優秀です。しかし、それには徹底した正しい訓練・しつけが必要不可欠なので、初心者が安全に飼育するにはとても難しいといわれています。

土佐犬

「最強の闘犬」の呼び声もある戦闘のスペシャリスト

[犬種] 土佐犬
[原産] 日本
[別名] 土佐、土佐ファイティング・ドッグ、ジャパニーズ・ファイティング・ドッグ
[体高] オス:60センチ以上 メス:55センチ以上
[体重] オス、メス:80~90キロほど
[歴史] 最強の闘犬を作り出すため、四国犬にイングリッシュマスティフ、ブルドッグ、ブルテリア、グレートデーンなどの外来犬種を掛け合わせて誕生しました。高知県の天然記念物として登録されています。
[外観] 非常に筋肉質で屈強な体格をしており、垂れさがった皮膚のたるみが特徴的です。特に喉部分の皮膚のたるみが顕著で、これは噛み付きのダメージを軽減させる効果があります。頭部は大きく、マスティフ譲りのコワモテな顔つきが印象的です。被毛は短毛で短く、毛色はレッド、フォーン、アプリコット、ブラック、ブリンドルなどがあります。
[性格] 普段は穏やかで冷静な性格をしており、飼い主には従順です。しかし、元々は闘犬用として作られた犬ですので、その戦闘能力、闘争本能、縄張り意識はすさまじいため、安全に飼育するには徹底した正しい訓練が必要になってきます。残念ながら、人間や犬に対する咬傷事故も珍しくなく、海外の多くでは「危険犬種」として指定されています。このような理由から、この犬を安全に飼育することはとても難しいといわれています。

さいごに

おもに大型犬と超大型犬の種類を、69種類にわたってご紹介してきました。

冒頭でお伝えしたように、犬のセレクトは管理人の好みによるところが結構大きいです。

世界には、当記事に載っていない大型犬と超大型犬の種類がまだまだいると思われますので、見つけ次第、当記事を更新していきたいと思います。