犬のワクチン(狂犬病など)予防接種の種類,時期,間隔,費用まとめ

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大切な愛犬を病気から守るためには、予防接種などで未然に防ぐことが基本になります。

では、予防接種のワクチンにはどのようなものがあるのでしょうか?

今回は、犬のワクチン(予防接種)全般にわたってまとめましたので、ご紹介します。

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犬の狂犬病・混合ワクチン(予防接種後)の副作用・アレルギーの予防方法

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ワクチンの種類

犬のワクチン接種には次のように、法律で義務づけられているものと任意のものがあります。

■義務
・狂犬病予防接種

■任意
・混合ワクチン
・フィラリア予防
・ノミ・ダニ・寄生虫予防

狂犬病ワクチン(義務)

狂犬病について

狂犬病とは、狂犬病ウィルスによる感染症です。

狂犬病は、犬のほか人や猫などすべての哺乳類が感染し、感染した動物に咬まれたり引っかかれることにより伝染します。

狂犬病になった場合、100%死亡してしまうため、狂犬病が予防接種が義務付けられるほどに恐れられているのです。

狂犬病を受ける時期・頻度

狂犬病の予防接種において、犬が飼う人は狂犬病予防法によって、以下のように法律で義務付けられています。

もし、違反をした場合は20万円以下の罰金又は科料が課せられます。

狂犬病の予防接種は、毎年4月1日~6月30日に受けなければいけません。

生後91日以上の犬を飼い始めたら、その30日以内に犬に狂犬病予防接種を受けさせて、「注射済票」の交付を受けなければいけません。

・犬を飼った日(生後90日以内の犬を飼った場合は、生後90日を経過した日)から 30 日以内に、その犬の所在地の役所、役場、保健所で犬の「蓄犬登録」をして「鑑札(かんさつ)」の交付を受けなければいけません。

・交付された「鑑札」や「注射済票」は、犬に付けておかなければいけません。

なお、3月2日~31日に予防接種を受けた場合は、その年の4月1日~6月30日に受けた場合と同じ取り扱いとなります。

具体例をあげますと、次のようになります。

 2016年3月1日以前に受けた場合:

2015年度(平成27年度)の取り扱いなので、次は2016年4月1日~6月30日(平成28年度)に接種を受けることになります。

2016年3月2日~31日に受けた場合:

2016年度(平成28年度)の取り扱いなので、次は2017年4月1日~6月30日(平成29年度)に接種を受けることになります。

※2016年=平成28年、2015年=平成27年

狂犬病の予防接種の受ける場所・方法・費用など

狂犬病の予防接種を受ける場所・方法・費用などについては、次のとおりです。

受ける場所 概 要 備 考
集合注射 「蓄犬登録」「予防接種」を両方行ってくれるので、「注射済票」「鑑札」をその場でもらえます。 2年目からは、毎年1回、3月に入った頃に、犬の飼育届出を申請している市区町村から、集団接種の予定日・場所のお知らせのハガキが届きます。

近所の公民館、神社、公園などに係員と獣医師が待機していて、順番に接種してくれます。

費用:自治体により異なりますが、3,000円ほどです。

動物病院 市区町村の委託病院 「蓄犬登録」「予防接種」を両方行ってくれるので、「注射済票」「鑑札」をその場でもらえます。 2年目からは、集合注射で受けた場合と同様に、市区町村からお知らせのハガキが届きます。親切な動物病院なら動物病院からもハガキが届きます。

費用:診察代、初診料がかかる分、約3000円の集合注射よりも費用がやや割高になります。

<メリット・デメリット>

集合注射に比べると費用がやや割高になり、待ち時間も多くなりますが、診察もしてくれますので安心感があります。

集合注射の会場は暑いですし、多くの犬が来ます。動物病院であればリラックスして受けられますし、集合注射のように日にちが指定されないというメリットもあります。

その他の病院 接種後、動物病院で発行された「狂犬病予防注射の証明書」を市町村窓口に提出して「注射済票」の交付を受け、畜犬登録をして「鑑札」の交付を受けましょう。

混合ワクチン(任意)

混合ワクチンについて

致死率、感染性の高い病気を予防するために、ワクチンの副作用が比較的軽度なものを組み合わせたものが混合ワクチンです。

混合ワクチンの種類・内容・料金

混合ワクチンの種類・内容・料金については、次のとおりです。

ワクチンの種類 ワクチンの内容 料金
2種混合ワクチン 犬ジステンパー、パルボウイルス 3,500円~7,000円ほど
3種混合ワクチン 犬ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬アデノウィルス感染症(2型)
4種混合ワクチン 3種 + パラインフルエンザ感染症
5種混合ワクチン 4種 + 犬バルボウィルス感染症
6種混合ワクチン 5種 + 犬コロナウイルス
7種混合ワクチン 5種 + 犬レプトスピラ感染症2種  7,000円~10,00円ほど
8種混合ワクチン 7種 + 犬コロナウィルス
9種混合ワクチン 8種 + レプトスピラの対応種を増やしたもの

※料金については、病院によってかなりバラつきがありますので病院に確認してください。

※病気単体のワクチンもありますが、混合ワクチンにした方が料金が割安になります。

※その地域で流行っている感染症の組み合わせについても、動物病院では相談にのってくれますので、不明な点があれば獣医さんに聞くようにしましょう。

混合ワクチンの時期・頻度(接種スケジュール)

混合ワクチンの時期・頻度(接種スケジュール)については、次のとおりです。

<混合ワクチンの接種スケジュール>

1回目:生後42日~60日

2回目:生後約3カ月

3回目:生後約4カ月

それ以降:毎年一回

【接種スケジュールが出来上がった背景】

生後42日~150日の子犬は、母親から受け継いだ「移行抗体」がまだ体に残っていることがあり、そのような状態でワクチン接種を受けると「移行抗体」がワクチンの成分を攻撃してしまうため、ワクチンが効きません。

そのため、「移行抗体」の効果が最短で消失する42日に1回目のワクチンを接種させます。

しかし、その時には「移行抗体」がまだ残っているかもしれないので、その1か月後(生後約3ヵ月)に2回目、さらに同様の理由で念のためにその1カ月後(生後約4カ月)に3回目の摂取を受けることになります。

このような理由で、<混合ワクチンの接種スケジュール>が一般的になりました。

予防接種の時期になると、かかりつけの動物病院からお知らせのハガキが来るので、動物病院に接種しに行きましょう。

フィラリア(任意)

フィラリアについて

フィラリア症は、蚊に刺されて感染することで発症します。

感染すると、フィラリア虫体が犬の心臓や肺の血管に寄生します。

症状が進行すると、咳、息切れ、疲れやすくなって散歩を嫌がったり激しい運動が出来なくなる、運動時に湿疹するなどの症状が出ます。

重度の場合は、フィラリアが心臓の弁に絡まって死亡することもあります。

しかし、きちんと予防しておけば、フィラリアは100%防げます。

フィラリアの予防薬

フィラリアには、3つのタイプ(注射、スポットタイプ、飲み薬)の予防薬があります。

どのタイプ予防薬を選ぶかは自由ですので、薬を飲むのが苦手な子なら飲み薬以外の方法にする、といったように飼い主の判断で選択できます。

かかりつけの獣医師さんともよく相談した上で決めた方が良いでしょう。

■注射

必要頻度:年1回(1回の注射で1年の効果が持続する新しいタイプです)

接種時期:1年間の効果がある注射については、その年の春に接種してあることが必要ですが、混雑回避のために前年の秋・冬に接種しておくことも可能です。

メリット:
・注射は効果の持続期間が長いため、年に1回または2回で対策ができるので投薬忘れの心配が少ない

デメリット:
・副作用のリスクが大きい
・料金が割高

価格:体重6kg以内の犬で4500円、10kg以内で5700円、22kg以内で7000円、30kg以内で9200円(動物病院で差があります)

■スポットタイプ

必要頻度:月1回

投薬時期:4月末頃~11月末頃まで(蚊がいなくなってから1カ月後まで)の7ヶ月の間に毎月1回投薬します。(地域によって異なります)基本的には、蚊が発生する時期から、いなくなってから1ヶ月までの期間に予防を行います。

メリット:
・薬を飲むのが苦手な子でも投薬が簡単
・料金が割安

デメリット:
・月1回の投薬を忘れる可能性がある
・犬が薬を舐める
・皮膚の弱い子は肌荒れすることもある

価格:3kg以内の犬で7,700円、5kg以内で10,500円、10kg以内で11,900円、20kg以内でで13,300円(全て7回分です。動物病院で差があります)

※肩甲骨の真ん中あたりの毛を、皮膚が見えるまでかき分けて皮膚に直接滴下(たらす)します。

■飲み薬

必要頻度:月1回

投薬時期:4月末頃~11月末頃まで(蚊がいなくなってから1カ月後まで)の7ヶ月の間に毎月1回投薬します。(地域によって異なります)基本的には、蚊が発生する時期から、いなくなってから1ヶ月までの期間に予防を行います。

種類:チュアブル(お肉タイプ)、錠剤(飲み薬タイプ)

メリット:
・薬を飲むのが苦手な子でも投薬が簡単
・料金が割安

デメリット:
・月1回の投薬を忘れる可能性がある
・体調不良で吐き出す可能性あり

価格:6kg以内の犬で4,400円、11kg以内で5,400円、23kg以内で6,500円、45kg以内で8,700円、51kg以内で9,200円(全て7回分です。動物病院で差があります)

※チュアブル、錠剤ともに、服用前に血液検査でフィラリアにかかってないかを調べる必要があります。
なぜかというと、フィラリアに感染していた場合は、予防薬を飲んだ時に成虫を殺してしまい心臓の血管がつまって心臓発作を起こすためです。

ノミ・ダニ・寄生虫など(任意)

ノミ・マダニ・寄生虫について

気温13℃を超えると、ノミ・マダニ・寄生虫などの活動が活発化します。

ノミ・ダニは小さいものの、たくさんの病原体をもっており、「ノミアレルギー皮膚炎」「犬バベシア症(命を落とすほどの恐ろしい病気)」を引き起こすおそれがありますし、人間にも被害が及ぶこともあります。

ノミやダニの活動期は春から夏ですので、その時期に予防することが特に重要です。

ただし、特に室内飼いの犬の場合は周囲の気温が高くなるため、年間を通じて予防を行うことが望ましいです。

ノミ・ダニ・寄生虫の予防薬

ノミ・ダニ・寄生虫などの予防にはいろいろな方法があり、飲み薬、スポットタイプ、スプレータイプ、首輪タイプ、サプリメント、注射などがあります。

ノミ、ダニ、寄生虫、フィラリア予防ができる、オールインワンタイプのものもあります。

■飲み薬

必要頻度:月1回

投薬時期:4~11月

種類:コンフォティス、ネクスガードなど

メリット:
・皮膚の弱い子でも投薬できる。
・即効性がある

デメリット:
・薬を飲まない子は投薬できない。
・吐き出すおそれがある。

価格:2kg以内の犬で 1,200円、2.3~4.5kgで1,300円4.5~9kgで1,400円9~18kgで1,500円、18~27kgで1,600円(動物病院で差があります)

※成虫だけでなく卵やサナギも駆除・予防ができます。

※動物病院で購入できます。

■スポットタイプ

必要頻度:月1回

投薬時期:4~11月

種類:フロントライン、プロテクトール、レボリューション、マイフリーガード、フォートレオン、アドバンテージプラスなど

メリット:
・薬を飲まない子でも投薬可能投
・薬が簡単
・ノミ・マダニ以外の寄生虫も駆除できる種類もある

デメリット:
・皮膚の弱い子は肌が荒れることがある
・効果が出るまでに時間がでることがある

費用:4kg以内の犬で1,100円、8kg以内で1,200円、16kg以内で1,300円、32kg以内で1,400円、40kg以内で1,500円

犬の首に薬を垂らすタイプです。薬を飲むのが苦手な子に効果的です。皮膚の弱い子は肌が荒れてしまうこともあります。動物病院で購入できます。

■スプレータイプ

種類:フロントラインなど

ノミ・ダニの駆除液を体にスプレーして駆除します。天然成分を使ったものもあります。動物病院で購入できます。

■首輪タイプ

ノミ・ダニの駆除成分を染みこませている首輪です。首につけるだけなので簡単です。効果も長続きしますが、ニオイを嫌がる犬もいます。動物病院やペットショップで購入できます。

■サプリメント

■注射

狂犬病と混合ワクチンの接種の間隔

狂犬病予防と混合ワクチンは同時に受けてはならず、一定の間隔を空けなければいけません。

空ける間隔は、狂犬病予防と混合ワクチンのどちらかを先に受けるかで変わってきます。

具体的には次のとおりです。

<空けるべき間隔>

  • 混合ワクチン → 狂犬病   :1ヶ月以上
  • 狂犬病    → 混合ワクチン:1週間以上

少しややこしいかもしれないので、勘違いを防ぐため「1ヶ月以上開ける」と覚えておけば間違いがないでしょう。

念のため、接種前に獣医さんに確認してください。

ワクチン(狂犬病or混合ワクチン)とフィラリア・ノミ予防の間隔

基本的に、同時に行うことが可能です。

しかし、もし体調が悪くなった時は原因が特定しづらくなるので、何日か空けることを勧めている病院が多いですし、接種の順番にもよりますが最大4週間以上空けることを推奨している病院もあります。

したがたって、獣医さんに相談した上で、十分な間隔を空けた方が安心ですね。

さいご

さまざまな感染症をワクチンで予防することは当然必要ですが、犬自身の体質や免疫力を高めることも大切です。

最近では、犬の免疫力を高める食材・レシピを手に入れやすいですし、サプリメント、日頃の規則正しい食生活、ストレスを軽減させることでも免疫力を高めることができます。

ワクチンは、その子の抵抗力・体力があってこそ成り立つものですので、ワクチン予防だけでなく、日頃から免疫力を高めることを意識することも大切ではないでしょうか。

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