愛犬が突然死んでしまった・・・犬の急死の原因と予防法

ほんの数時間前は、いつもと変わらず元気だった・・・。

突然の別れに平気でいられる人はいないでしょう。

突然死はまだ解明できていない点が多く、これからの研究の進展が待たれます。

辛く悲しい思いをしないためにも、できる事はしておきたいものです、

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犬の突然死・急死はよくある事なの?

日本アニマル倶楽部調べによると、犬の死亡原因の病気TOP10は次のとおりです。

1位 ガン 54%
2位 心臓病 17%
3位 腎不全 7%
4位 てんかん発作 5%
5位 肝臓疾患 5%
6位 胃拡張・胃捻転 4%
7位 糖尿病 3%
8位 アジソン病 2%
9位 クッシング病 2%
10位 突然死 1%

出典:日本アニマル倶楽部「犬・猫 死亡原因病気TOP10」、i保険(あいほけん)

国内の犬の病気での死亡原因の第10位が、突然死です。

病死全体の1%が突然死というと少なく感じられるかもしれませんが、1%は100匹のうち1匹の割合なので決して少ないとはいえません。

また4位以下は5%以下ですので、死亡原因としてもそれほど珍しい訳でもありません。

突然死・急死の原因は?

ここでは、「突然死・急死」の考えられる原因を挙げてみます。

ただ突然死の原因は完全に解明されている訳ではないため、はっきりとした原因が分からない場合が多いです。

なお、老犬・シニア犬の場合は突然死ではなく、老衰死であるということも考えられます。

突然死の原因には、どのようなものがあるのでしょうか。

<犬の突然死の主な原因>

  • 脳震盪(頭を強打することなどによる)
  • 急性中毒(植物毒の中毒症状として腹部の痙攣)
  • 感染症
  • 肺水腫
  • 腎不全
  • 心筋梗塞・心筋炎
  • 脳出血・脳炎
  • てんかん
  • 生活習慣病(心臓病・がん・糖尿病等)
  • 肥満(生活習慣病の引き金になる)
  • 窒息死(食物の誤嚥)
  • 雷・花火大会など、轟音が原因のショック死(心臓病の犬・老犬に多い)
  • 体内の電解質バランスの異常
  • 誤飲(毒物・異物)
  • 麻酔死
  • 胃捻転(大型犬に多い。特に老犬は筋肉等が緩んで起こりやすくなる)
  • 犬パルボウイルス感染症(心筋炎型では子犬において心筋が冒され突然死することがある)
  • 犬伝染性肝炎(子犬が感染すると突然死することがある)
  • フィラリア症(寄生虫が心臓や肺動脈に寄生して突然死の原因になる)
  • 予防薬によるアレルギー反応(予防前のフィラリア検査を行わずにフィラリアに罹っている犬が予防薬を使用すると、アレルギー反応を起こして突然死することがある)

このほか、突然死・急死の要因・遠因になると考えられているもの

  • 先天的要因:潜在的な疾患(安易な繁殖等)、何かの基礎疾患
  • ストレス的要因:元々群れで生活する犬は長い留守番がストレスになることも
  • 環境的要因:衛生環境(水・土壌・大気)の汚染(被ばく等)、犬の体内に化学物質等が入り突然死の原因になるなど

突然死の多い季節・時期

突然死は真夏真冬に特に多い事が判っています。

暑さ(熱中症)・寒さによる体力低下が、突然死の原因の1つと考えられています。

突然死の原因を調べる方法はあるの?

実際に死因を調べてくれる獣医さんは少ないですが、良心的に調べてくれる病院もあるかもしれません。

しかし、開業している獣医師は病気のやけがの診療を専門に行っており、死因の解明の専門ではありません。

そのため、もし獣医さんが死因を調べてくれたとしても原因が分からないことがほとんどです。

病院にもよりますが、死因を特定するための病理検査を依頼できるところもあり、また解剖して病理検査をしてくれる大学病院などを紹介してくれるところもあります。

ただ、動物専門の病理医は獣医学科がある大学の附属病院にしかいませんし、解剖は愛犬の臓器にメスを入れることになる上に、高額な費用がかかります。

ごくまれに火葬した際に残された骨によって不自然な点が見つかり、死因が判明する場合もあるようです。

したがって、突然死の原因を究明するのは非常に難しいですし、病理検査を依頼する飼い主さんも少ないです。

おもな突然死の原因・予防法、かかりやすい犬種

呼吸器系の病気

呼吸器系の病気は、突然死につながりやすいです。

呼吸器系の病気を発症しやすいのは、短頭種(鼻の短い犬種。いわゆる鼻ペチャ犬)と呼ばれるこれらの犬種です。

パグ・ブルドッグ・ボストンテリア・ペキニーズ・

キャバリア・ボクサー・狆・チワワ・シーズーなど

短頭種は体温調節が難しいため熱中症になりやすいほか、呼吸困難にもなりやすく、手術での麻酔死のリスクも高いため注意が必要です。

これらを予防をするため、鼻の穴を広げたりするなどの気道確保の手術をする方法があります。

① 鼻の穴を広げる外鼻孔拡張術
② 軟口蓋の長い部分を切り取る軟口蓋切除術
この2つの手術を組み合わせて行うことが効果的です。

出典:目黒洗足動物病院

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胃捻転

胃捻転は、突然死の死因全体の1割以上を占めるといわれています。

発症後、すぐに治療しないと数時間で死亡する恐ろしい病気です。

胃捻転を発症しやすい犬種は次のとおりです。

レトリバー種・グレードデーン・バセットハウンド・スタンダードプードル・ワイマラナ―・秋田犬・コリー・ボルゾイ等の大型犬

このほか、ボクサー・ダックスフンド・トイプードル・ペキニーズ・コッカースパニエル等の中型犬、小型犬でも起こります。

胃捻転は、食欲旺盛な子、痩せている犬・老犬・神経質で闘争的な犬も胃捻転が起こりやすいとされています。

■胃捻転の原因・症状

食べ過ぎや激しい運動などで起こりやすく、胃がねじれてしまう病気です。

胃がねじれてしまうため、胃にガスがたまり胃の血管も捻じれて血液が遮断されてしまいます。

<胃捻転のおもな症状>

  • お腹が膨れる
  • 呼吸が苦しくなり
  • 腹痛が起きる
  • よだれが増える

■胃捻転を予防する方法

恐ろしい胃捻転も、普段から注意することで予防できます。

<胃捻転の予防法>

  • 食事を一日に2~3回に分ける(1回の食事量を減らす)
  • 食事を与えすぎないようにする(適正量を守る)
  • 食事の後に、すぐに運動・興奮させない
  • 水は常に飲めるようにしておく(ドライフードと一緒に大量に水を飲むと、フードが胃の中で膨れて危険。そのため、食事以外の時でも水を飲めるようにしておく)

心臓の病気、強いストレス・恐怖

犬にとって、雷や花火のような大きな破裂音は強いストレスなので、最悪の場合はストレス性のショックを起こして死亡したという報告もあります。

強い恐怖とストレスで、心臓の急性腱索断裂を起こして急性肺水腫を発症するケースもあるようです。

雷や花火大会の時などは、心臓病の犬や老犬は要注意です。

心臓の中にある腱索という、ゴムみたいなものがあるのですが、
これが、突然切れると、
急性腱索断裂といいますが、
急性肺水腫をおこして、急激に状態が悪化します。

梅雨時から8月にかけて、増えるというハナシがあります。
なぜかといいますと、
雷や花火などの大きな音によるストレスで腱索が断裂するからではないかと推測されています。

出典:ベルどうぶつクリニックのブログ とと太のつぶやき

[関連記事] 雷・花火など、犬の嫌いな音(怖がる音)の理由と対策!

最も突然死が起こりやすい犬種はチワワ

■頭部

最も突然死の報告例が多いのは、チワワです。

丸い頭(アップルヘッド)は骨に隙間があるため頭の病気が多く、脳へのダメージを受けやすいです。

しつけで頭を叩いたことが原因で、障害が残ったり亡くなってしまった子も少なくありません。

チワワに限らず、しつけだからといって頭を叩くのは絶対にやめましょう。

小型犬、特にチワワは、決して頭をたたいてはいけません。

それはチワワはともて脳のダメージに弱いからです。

日本の昔ながらの躾けは、犬をたたくことがありますが、チワワの頭は絶対にたたかないようにしてあげてください。

昔のしつけの方法で、ついチワワなどの小型犬の頭をたたいてしまい、障害が残ったり、場合によっては命を落とす子を何度も見て来ました。

出典:獣医・宿南章の愛犬の病気を治す進化犬学 リスクを防ぐ予防原則

■低血糖症

さらに、生後2~3か月のチワワは体が小さいため低血糖になりやすく、予防できないまま突然死ということもあるようです。

低血糖症の主な予防法は次のとおりです。

  • 食事をこまめに与える(6〜12時間程度の間を空けると低血糖症を起こす場合がある)
  • 適度な温度管理を徹底する

子犬の低血糖症は予防が可能です。自宅に迎えた直後のストレスがかかる時期はもちろん、自宅での環境に慣れた後も、食欲には特に注意をしておきましょう。食が細いようならば、少しずつでも構いませんので、頻繁に食事を与えるようにしましょう。また、子犬は体温調節がうまくできませんので、適切な温度管理をしてあげるようにしましょう。子犬は、成犬では問題にならないような6〜12時間程度の絶食であっても低血糖症を起こしてしまうことがあります。

出典:ブリーダーワン

■心臓

チワワはもともと心臓が強くありません。

突然死を予防するために気を付けたいこと

突然死は文字どおり「突然死ぬ」ということですが、突然だったわけではなく、どこかに予兆があったはずです。

例えば、突然死の原因の一つである心臓疾患(心臓発作)はまず咳が出ますし、失禁、嘔吐、泡を吹く等の症状が見られますので、それを見逃さないでください。

お腹が異常に張っている場合は、胃捻転かもしれません。

犬自身が隠している場合もあるでしょう。(犬は外敵に狙われないようにするという本能から自分の病気や苦痛を隠そうとします)

ですので、犬からの小さなサインも見逃さないようにしましょう。

日ごろから愛犬をよく観察して、食欲や体の動き等の変化を日記にしたり記録したりして、日々の健康管理に努めて下さい。

普段と違うところを見つけることで、突然死を予防できるかもしれません。

<予防として心がけたいこと>

  • 生活習慣の見直し
  • 適度な運動
  • 新鮮な水を常に飲める状態にしておく
  • ストレスをかけない
  • 犬の様子(食欲・動き・外見)の変化を日記・PC・携帯・スマホなどに記録する

さいごに

突然訪れた愛犬との別れ。

愛犬との生活は幸せで有意義だったことでしょう。
愛犬はきっとありがとうって思ってくれているでしょう。

あなたも楽しい思い出をありがとうと愛犬に伝えましたか。
別れた愛犬と過ごしている時に自分の気持ちを伝えていましたか。
日ごろから後悔しないようにあなたの思いを伝えてあげてください。

あなた自身が「毎日を笑顔で生きる」ことこそ、別れた愛犬が願っていることだと思います。

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