犬の老衰(老化)、老衰死の兆候・症状は?老犬の最期にできること

老衰(老化)は年を重ねていくうちに、誰にでも必ず起こります。

もちろん、犬も例外ではありません。

これに対して、「どうしたらよいのか」と戸惑う人は多いのです。

その変化を心穏やかに受け止め、年齢に合った環境の中で今できる限りの事を精一杯楽しむ。

決して難しい事ではありません。

そこで今回は、「老衰と老衰死の兆候・症状と飼い主ができること」をご紹介します。

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老衰の兆候・症状と飼い主ができることは?

ここでいう老衰は、「年を取って心身が衰えること」です。

加齢だけでは老衰とは言いません。

病院で定期検診していると、体の変化が見つけやすくなり老衰に気付くことができます。

老衰の現れ方については、小型犬は人と同じで徐々に見られますが、大型犬は階段状に安定時期から急に衰えが進む感じです。

なお、小型犬は10歳、大型犬は7歳を過ぎると高齢期に入るため、老化現象がでてきて病気にもかかりやすくなってきます。

ただ、老衰の兆候・症状の現れ方は個体差があり、環境によっても大きく違ってきます。

元気がなくなる

■すぐ飽きる(散歩や遊びが長続きしなくなる)
普段行かないところを散歩したりするなど、散歩の仕方を変えてみます。
ただ老犬はいつもと違う事に警戒や緊張することもあるので、気分転換程度から始めましょう。
かくれんぼや宝探しゲーム、おやつを使った楽しい遊びなどを取り入れることで好奇心をかきたてることができます。

■周囲に無関心(今まで反応していた動物や来客に反応しなくなる)
新しいお友達を作って遊ばせてあげると、良い刺激になります。

体力・筋力がなくなる

■活動量が減る(散歩を嫌がる・動きが鈍い・階段がうまく昇り降りできない・立つのに時間かかる・つまずく・ふらふら歩く・急にがくんとスピードが落ちる)

少しずつゆっくり犬のペースに合わせてあげましょう。
車やカート、抱っこでお気に入りの場所や新しい場所に行き、脳に刺激を与えるのもお勧めです。

■頻尿・オシッコが我慢できない・時間が長い・トイレの失敗
水分補給も大切です。トイレを失敗しても決して叱らないで。

■下痢や便秘が多くなる
筋力の低下が原因の場合が多いですが、発熱や嘔吐を伴う時は早めに受診しましょう。

■いびきをかくようになる
喉や首の筋肉が衰えた事により気管などが圧迫されるため、いびきをかくようになる場合があります。
いびきの音が大きくなったり、いびきで呼吸が苦しそうな時は病気の可能性があります。

食欲の低下、食事の好みが変わる(食べムラ・食べこぼし・食べない)

老衰による内臓機能低下や味覚が衰えることで、食欲がなくなるのは普通の事です。
食事に変化を持たせて、楽しく食べられる工夫をしましょう。
胃の病気が原因の場合は痛みがあるため、食べたら吐くので見分け易いです。

睡眠時間が増える

「ずっと寝ていて起こしても、またすぐ寝てしまう」といったことが増えます。
寝ている間も、様子を観察して体調の変化を見逃さないようにします。

五感の変化(特に視覚・聴覚)

■目ヤニが増えたり色が変わる。
目ヤニはこまめに取ってあげます。
ヒアルロン酸目薬(人用で良い)は効果があるようです。

■ぶつかったり段差でつまずく。
障害物はなるべく排除して環境を整えます。

■眼球が白く濁る。
■動く物を目で追わない。
■呼んでも反応しない(目・耳の衰え)
■急に近づくと驚いたり攻撃性を見せる
ある程度の視力低下は老化によるものですが、白内障の場合は病院で診察を受けましょう。

■帰宅に気付かない・来客時の呼び鈴が聞こえない・吠える声が大きい・無駄吠えが増える
聴覚低下は予防・治療共方法が確立されていないので、その不安をできる限りケアしてあげることが大切です。

なお、老衰で嗅覚も衰えますが最後まで残る感覚と言われていますので、飼い主の匂いなどを残して安心させてあげましょう。

匂いが強くなる(口臭・体臭)

■ふけが多くなったり、皮膚炎を起こして体臭が強くなる。
免疫力の低下が原因ですが、体を清潔に保ちブラッシングやマッサージなどで血行を良くしてあげましょう。

■耳垢がたまりやすくなる

■歯茎や歯が汚れる。
■よだれが増え、口臭がきつくなる。
愛犬に合った歯磨きの方法で、口の中を清潔にしましょう。
硬めのおやつなどを噛ませて、唾液の分泌を促すのもよい方法です。
歯周病にもかかりやすくなるため、口臭がひどい場合は、病院の診察を受けましょう。

性格が変わる

■普段していた抵抗をしなくなる(前は苦手だったことを嫌がらなくなる)
■甘える・飼い主への接し方が変わる
これは不安な気持ちが大きな原因なので、まず犬を落ち着かせてあげます。

■わがままになる
聴力等の低下による不安が原因の時もあります。
常にいうことを聞いているとエスカレートすることもありますので、甘やかさず普段通りに接しましょう。

■認知症
老犬がかかりやすい病気の一つですが、老衰の症状と見分けることが難しい場合もあります。
色々な刺激を与えることで、脳の活性化を図りましょう。

見た目の変化(体型・骨・毛・皮膚)

■白髪が出る・毛艶や毛色が悪くなる・毛質が変わり毛がもつれやすくなる・抜け毛が増える
原因は代謝の低下によるものですが、水分をたくさん取ることで代謝が良くなることが知られています。
優しくブラッシングしたり、マッサージする事も大切です。

■お腹や口元がたるむ・骨が目立つ・痩せる
お腹が太って見えるようになります。
これは筋肉が減ったり弾力がなくなる為ですので、無理のない程度に運動して筋肉を鍛えましょう。

■足腰が弱る・関節が固くなって曲がりにくくなる。
老化によって筋肉が衰えるため、動きたがらなくなります。
若い時から体重コントロールと適度な運動をすることで、予防する事が大切です。
階段の昇り降りや、高いところからの飛び降りはさせないように注意しましょう。
ヘルニアが疑われる場合は早めに治療しましょう。

■腫瘍・いぼ等
犬種にもよりますが加齢に伴い増えてきます。
良性の脂肪腫や自然に取れるいぼもありますが、急に大きくなったりした場合は病院で診察を受けましょう。

老犬・高齢犬のかかりやすい病気

老犬・高齢犬のかかりやすい病気は次のとおりです。

  • がん
  • 糖尿病
  • 白内障
  • 肥満
  • 心臓病
  • 認知症
  • 歯周病

犬の老衰死について。それぞれどのように対応すべき?

老衰死の兆候はどんなものがあるのでしょうか。

病院に行くこと自体が犬の負担になりそうな時は、往診を依頼するのも一つの方法です。

老衰死の兆候

■寝たきりになる
全身の筋力が衰えるため、寝たきり状態が増えます。
床ずれにならないよう、体位を変えてあげましょう。
また、水のいらないシャンプーや蒸しタオルなどで、体を清潔にしてあげましょう。

■食べない・水を飲まない
内臓機能が弱ってきますので、「食べない・水を飲まない」状態まで悪化することがあります。
食べたい気持ちがあれば、色々なものを食べさせてみます。
ただ、食べてと声をかけるのは愛犬を苦しめる事になりますし、無理やり食べさせると吐いて誤嚥して肺炎の原因になります。
水は飲むようであれば、スポイトなどを使用して飲ませてあげましょう。
脱水症状にならないように注意が必要ですが、脱水になると眠くなり苦痛も軽減します。
なお、点滴は心臓に負担がかかり、心不全の原因になる場合があることも頭の片隅にいれておくといいでしょう。
詳細はかかりつけの獣医さんにご相談ください。

■下痢をよくするようになる
水を飲むことが精いっぱいなので、下痢が続くことがあります。

最期はどうなる

■排便、排尿、高熱が出ることもある。

■痙攣が頻繁に起こる。

最期にエネルギーを使いつくして逝く。

老衰死は天寿を全うした自然死ですから、どうか褒めてあげてください。

さいごに

命には始まりがあれば、いずれ終わりがやってきます。

寿命を超えて生き続けることはできません。

生きている一日一日を充実させることが一番です。

愛犬は今何を望んでいるのか?
愛犬に今必要なのは何か?

最善の選択ができるのは、飼い主であるあなたです。

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