犬が小刻みに口をパクパクするのは病気?痙攣?その原因とは

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「うちの犬が口を小刻みにパクパクしている・・・何かを喋ろうとしているの?」

犬を飼っている方で、こんな経験がある方は少なくないと思います。

うちの犬(トイプードル)は、まるで言葉を喋るかのように口をパクパクすることがあります。

うちの犬の場合、それをよくやるのはおもちゃで遊んでいるときです。

犬が口をパクパクする行為には色々な原因が考えられます。それは危険なサインの可能性も・・・。

そこで今回は、犬が口をパクパクする原因について代表的なものをご紹介します。

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自分を落ち着かせようとしている、ストレスの軽減(カーミングシグナル)

犬が口をパクパクするのは、カーミングシグナルの一つで、興奮した気持ちを落ち着かせたりストレスを軽減させようとするための動作です。

例えば、遊びのおもちゃを早く投げてほしいとき、目の前のおやつを早く食べたいとき、他の犬のおしっこの臭いを嗅いだときなど、自分の興奮した気持ちを落ち着かせようとして口をパクパクします。

また、動物病院に来たときに過去の嫌な記憶が甦ってストレスになり、その嫌な気持ちを和らげるために口をパクパクしたりします。

ところで、このパクパクする動作が「(※)フレーメン反応ではないか?」といわれることがあります。

(※)フレーメン反応とは、ウマなどの哺乳類が唇を引き上げる(ポカンと開ける)ことによって、フェロモン臭を嗅覚器官により多く取り入れて分析するための反応のことです。

しかし、犬の嗅覚の分析器官(ヤコブソン器官)は猫などよりも衰えているため、犬にフレーメン反応は起こらないといわれています。

フレーメン反応とは、馬をはじめとする哺乳類が、フェロモンや臭い物質をより多く取り入れようとする場合に起こる反応のことです。

猫はこの表情を作ることにより前歯の裏にある部分を広げ、より多くの匂いを取り入れて、それがどのような匂いなのかを分析するそうです。

出典:おだわら動物病院

人や犬はこの臭いの分析器官が猫より衰えているため
ワンちゃんはやらないんです(^∇^)
猫や馬などに見られる反応なんですよ♪

出典:小林犬猫病院

相手をなだめようとしている(カーミングシグナル)

これもカーミングシグナルの一つで、相手に敵意が無いことを伝えようとして行う動作です。

ワンワン吠えてくる好戦的な犬に出くわしたときに起こりやすく、相手をなだめようとするときに「仲良くしようよ!」「ケンカはやめようよ!」という意味で口をパクパクするのです。

同様の意味で、以下の動作をすることがあります。

  • 歯をカチカチ鳴らす
    相手をなだめようとしています。なお、相手に攻撃しようとしているときにも、同じように歯をカチカチ鳴らす(噛みつく仕草)ことがありますが、その場合は歯をむき出したり睨んだりなどの攻撃的な表情をします。
  • まばたきをする
    相手をなだめようとしています。自分の目を小さく見せることで敵意が無いことを伝えようとしています。
  • 耳をふせる
    相手をなだめようとしています。全身はリラックスしていて口は開いており、尻尾は上げ気味です。なお、自分より地位の高い人(飼い主や強い犬など)に対して服従心を示すときも耳をふせる動作をしますが、この時は目をそらしたり口をひきつらせたり尻尾を下げたり姿勢を低くしたりします。

口をパクパクする動作の他にこのような動作をしているのであれば、相手をなだめようとしている(カーミングシグナル)と判断することができます。

てんかん(部分発作・焦点性発作)

口をパクパクするのは、てんかん(癲癇)の部分発作(焦点性発作)の一つで、脳の一部分が過剰に興奮することで起こります。

部分発作(焦点性発作)は癖と勘違いして気が付かないことが多いといわれています。

焦点性発作の主な症状は、次のとおりです。

  • 口をくちゃくちゃする
  • 急に上を見て口をパクパクする(蝿咬み)
  • 顔面や肢の痙攣
  • 散瞳(瞳孔が開いたままになる)
  • 尾追い
  • 後ろ足の一部が勝手に上がる
  • チック

したがって、口をパクパクする他に、上記のような動作をするときはてんかん(癲癇)の焦点性発作の疑いがあります。

そのようなときは、その時のワンちゃんの様子・状況(どんな風に、いつ、どんなとき、時間の長さなど)をメモをとるか、動画で撮影して動物病院に連れていきましょう。

獣医さんにそのメモや動画を見せることで、診断の手助けになります。

咳が出る病気

咳に伴って、口をパクパクする場合もあります。

犬の咳の原因には、次のような病気が考えられます。

  • ケンネルコフ
  • フィラリア症
  • ジステンパー
  • インフルエンザ
  • 心臓病
  • 肺炎
  • 気管支炎
  • 肺水腫 など

このように危険な病気の可能性もあるので、口をパクパクする動作のほかに咳をしていないか確認して、咳が出ているようであれば動物病院で診てもらいましょう。

異物の誤飲・誤食

犬が異物を飲み込んでしまったときに、口をパクパクすることがあります。

誤飲・誤植としてよくあるケースが、トウモロコシの芯、焼き鳥の串、オモチャ、梅干や果物の種、ひも、石などです。

現れる症状は誤飲・誤食した物によってさまざまですが、主に次のような症状を示します。

  • 口に何も入っていないのに口をパクパクする
  • よだれ
  • 吐き気、えづく、嘔吐
  • 食欲不振
  • 呼吸困難
  • チアノーゼ(酸素不足によって舌・唇などが青色・青紫色になる生死に関わる状態)

口をパクパクする他にこのような症状があれば、すぐに獣医師に連絡して動物病院に連れて行きましょう。

特に薬剤、殺虫剤、化粧品などの異物を飲み込んでしまった場合は、飲んだと思われる薬剤や化粧品などの容器・パッケージ(成分表が載っているもの)や現物を、動物病院に持って行って獣医師に見せましょう。

放置すると胃や腸の閉塞を起こして死に至る場合もありますし、薬剤などは徐々に体内に有害物質が吸収されてしまいます。

さいごに

これまでご紹介したように、犬が「口をパクパクする」という動作一つにも色々な意味があり、もしかしたら恐ろしい病気や事故のサインかもしれません。

どんな意味なのかを見極めるためには、その時のワンちゃんが「どのような状況に置かれているのか」ということを考えてあげることが大切になってきます。

日頃からワンちゃんをよく観察してあげれば、どんな意味なのかより見極めやすくなります。

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