犬に筋肉をつける方法と、筋トレで得られるメリット

犬も人間と同じように筋肉を鍛えることで、色々な病気の予防になります。

そして、工夫次第で健康的に筋肉をつけることができます。

それには食べ物と運動のバランスが大切で、どちらが欠けてもいけません。

そこで今回は、犬に筋肉をつけることで得られるメリット、筋肉をつけるフード・トレーニング方法などをご紹介します。

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犬が筋肉をつけることによって得られるメリット

犬の筋肉は運動だけでなく、体温維持や骨・関節・腱を支えて保護する働きがあります。

健康な体を作る上で、とても大切なのは間違いありません。

<犬が筋肉をつけることによって得られるメリット>

  • 生活習慣病ヘルニアなどの病気予防、寝たきり予防・老化防止
    (筋肉をつけると基礎代謝が下がらない ⇒ 体脂肪を適正に保つ ⇒ 太りにくい体 ⇒ 生活習慣病やヘルニアなどの病気・寝たきりの予防・老化防止)
  • 関節炎・靭帯損傷などのケガ防止
    (小型犬の膝蓋骨脱臼予防にも)

犬に筋肉をつける方法・注意点

食餌(フード)

犬にとって特に重要な栄養素たんぱく質は、人の4倍以上必要です。

しかし、だからといってたんぱく質を摂りすぎて栄養のバランスが崩れると、尿結晶発生から結石になるなど、治療が必要な病気になる恐れがあります。

そうならないためにも、バランスの良い食餌と新鮮なお水を飲むことを心がけましょう。

<筋肉をつけるために効果的なフード>

  • 生肉(馬・鹿・ラム・レバー)
  • ささみ・とり胸肉・卵
  • 牛ヒレ、モモ・豚ヒレ、モモ
  • 魚(鯖・鮭・鱈・マグロ・カツオ)
    良質なたんぱく質を含んだ食餌は筋肉づくりに最適です。
  • ドッグフード
    肉類の割合が多く、穀類・芋類・野菜や海藻の品目や種類が多いものを選びます。

運動

普段の散歩だけでは同じ筋肉しか使わないので、トレーニング運動を取り入れて、普段と違う筋肉を鍛えることで体力・筋力をつけます。

歩くペースにも気配りが必要です。

なお、筋肉は大きく遅筋速筋に分けられます。

  • 遅筋(赤筋)
    ゆっくり動かす時の筋肉で持久力がある。
    持続的なスポーツ向き。日常の散歩で鍛えられる。
  • 速筋(白筋)
    素早く動かす時の筋肉で瞬発力があるが持久力はない
    瞬発的なスピードの高い筋肉運動に向く。人間が早歩きから軽くジョギングする速さで鍛えられる。

それでは、筋肉をつけるためには具体的にどのような運動がいいのでしょうか。

<筋肉をつけるのに効果的な運動>

  • 1日15~30分のこまめな歩き運動に加えて、坂道運動(全力ダッシュ)
  • ドッグラン・アジリティー
  • バランスボール(筋肉の協応性、強化)
  • 綱引き(首やあごの筋肉)
    階段は足腰や関節に負担がかかります
  • 自転車運動も道交法違反の上、事故の原因になります
    トレーニング運動を行う前のウォーミングアップを怠ると急性の筋肉痛になることもあるので、まずは軽い運動から始めます(ゆったりと散歩など)
  • プール
    犬専用プールがあれば安全・小型犬は浴槽で試してみては?
  • 海、川、湖、犬専用ビーチ
    必ず他人の迷惑にならないことを心がけます。
  • 水中歩行だけでも効果あり(ライフジャケット着用で体重負荷を減らすと楽)

水中運動は、筋肉をつける上でとても効率のよい方法です。

なお、階段大きな段差をのぼったりするの動作はヘルニアになる恐れがありますので、筋肉をつけたいからといってこのような動作をさせることは避けましょう。

背骨が地面に対して垂直になる姿勢の反復はよくありません。以前に、はずむゴムのボール(スーパーボール)で毎日遊んでいるトイプードルが椎間板ヘルニアになってしまったことがあります。[中略]ソファーやベットに飛び乗ったり階段を勢いよくかけ上がっていくような行動もよくありません。

出典:マスダ動物病院

サプリメント

サプリメントは、あくまで補助食なので頼りすぎないようにしましょう。

  • サプリメントでビタミンB2(脂肪を燃やしエネルギーに変える)、ビタミンB6(たんぱく質・アミノ酸を分解合成)を補う
  • 筋肉をつけた上でコンドロイチン、コラーゲンを摂らせる

なお、プロテイン(タンパク質)には、大きく「植物性」と「動物性」の2つがあります。

植物性タンパク質は、犬には消化吸収が難しく大量摂取は内臓に負担をかけます。適量を与えることを心がけて下さい

そもそも犬は肉食なので、筋肉をつける上でも、老犬の足腰の衰えを改善・予防する上でも動物性タンパク質が必要です。

■腎臓に疾患のある犬について

腎臓に疾患のある犬は、窒素が少ない植物性タンパク質をとることが好ましいです。

ただし、栄養バランスの観点から動物性たんぱく質植物性たんぱく質をバランス良く取ることも大切です。

詳しくはかかりつけの獣医さんに相談して下さい。

たんぱく質の中には、腎臓で排泄しなければならない窒素を含んでいます。当然、腎機能の低下した状態では窒素は排泄できずに体内に毒素として留まってしまいます。よって、窒素の含有量が少ないたんぱく質が理想です。たんぱく質には、動物性と植物性の2種類が有り、植物性たんぱく質は、窒素の含有量が少ないのですがアミノ酸などのいわゆる栄養も足りないため、両方をうまく組み合わせることが大切です。

出典:サムペットクリニック

肥満犬、老犬が筋肉をつける場合の方法・注意点

肥満犬や老犬が筋肉をつけると、太りにくい身体老化防止(寝たきりの予防など)の効果が期待できます。

ただ、それ以外の健康な犬が筋トレをするときよりも体の負担が大きいので、十分な注意が必要です。

また先ほどもお伝えしましたが、階段大きな段差をのぼったりする動作は、ヘルニアの原因になるため、そのような動作はさせないでください。

肥満犬

■筋肉をつける前に、まず痩せてから

肥満犬は、まず痩せてから筋肉作りを始めましょう。でないと、心臓・関節に大きな負担がかかります。

このとき、体重の減少ばかりに注目しがちですが、体重の減少と一緒に筋肉が減ると関節痛・骨折・ヘルニアの原因になります。

体重を減らして足腰の負担が軽くなると思われがちですが、骨や関節は筋肉で支えることで負担が減るのです。

体重よりも、体重と一緒に筋肉が減っていないか体つきをよく観察してあげましょう。

■フードについて

痩せるためには摂取カロリーをコントロールして、低脂肪の食事を心がけます。

ダイエットフードは、炭水化物の過剰摂取につながる上に体脂肪率が上昇し、犬が生涯減らしてはならないたんぱく質と脂質が減少する恐れがあります。

これは筋肉を作る上での材料が不足することなるので、ダイエットフードを与える際は注意して下さい。

健康な体作りが出来たら少しずつトレーニングを開始してください。

老犬

老犬は加齢による関節の問題を解決するためにも、筋肉をつけることが大切です。

身体機能が低下している犬には、環境を万全にして滑らない工夫等で安全確保しましょう。

筋肉痛になると関節痛や腱を痛めてしまうことがあるので、散歩時は犬のペースに合わさず休憩をとったりして無理のないようにします。

心臓・呼吸器・関節に疾患がない健康な状態の犬に、無理のない範囲で行ってください。

■筋トレの頻度は?

少しずつでよいので毎日行うことが大切です。

犬が運動したいと思わせるようにする事が継続のコツです。

■筋トレのタイミング

筋トレを行うタイミングは、「散歩の前後・食前等」が望ましいです。

■老犬のための筋肉トレーニング方法

老犬には、筋トレの特別メニューが効果的です。

日々の癖や加齢で、弱ってきた筋肉を鍛えましょう。

<老犬のための筋肉トレーニング方法>

  • 坂道を短時間でも歩かせる
  • お座り ⇒ 立ての繰り返し(後ろ脚のスクワットになる)
  • 細長い空間を作り、後ろ向きに歩かせる(普段使わない筋肉を使う)
  • 少し厚めのフカフカ布団の上で歩かせる(バランスを保つ)
  • タオルや布団の中に潜っておもちゃ探し ⇒ ほふく前進(全身の筋肉)
  • 伏せの状態で、首を左右上下に動かす(首の筋肉を鍛える)
    おやつやおもちゃを使って気を引き首を動かせるとよいでしょう。首の筋肉は頭を支えており、加齢で筋肉が衰えることで頭を下げてうつむいて歩くようになり、物などにぶつかる原因になります。
  • 水中運動
    関節に負担をかけることなく運動できるため、できれば取り入れたいものです
    もともと水に慣れていれば気分転換にもなります。ただし、高いところから飛び込むのは絶対に禁止です。
  • 水槽トレーニング
    「ウォータートレッドミル」は水槽の中にルームランナーがセットされているものです。
    主に術後のリハビリやダイエットに使われることが多いですが、脱臼予防等の筋トレにも効果があります。
    ただ、ハイドロセラピー分野のため、個人では難しい上に費用がかさみます。

■フードで注意すべき点

カロリーは食べる量でコントロールします。栄養バランスを考慮し、炭水化物の過剰摂取に注意しましょう。

■サプリメント

関節をサポートするものを、病院で処方してもらうと安心です。

さいごに

犬の筋肉は衰えも早いですが、回復も早いです。

筋肉を増やすだけでなく、維持する為にも適度な運動を欠かさず健康な毎日を送りましょう。

いつまでも健康な毎日が続きますように。

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